同じ夢

  • 2018年01月27日

父が逝去してから1ヶ月が経った。

日々の慌しさに紛れ時があっという間に過ぎる。

それでも折につけて父のことを思い出す。

振り返ってみれば私は父に叱られたことは殆どない。

数える程だ。

父は温厚だったというわけでもないが、子供には優しかった。

私が良い子であったわけでは決してない。

子を叱らないことを決めていたようだ。

粗野ではあったが野卑ではないし、十分な品性と知識を兼ね備えていた。

父の知らない側面があったのだと改めて考えるようになった。

 

不思議なもので、この1ヶ月は同じ夢をしばしばみる。

私が医者に末期癌だと宣告される夢だ。

父の死が与えた影響であることは確かであるが、不思議に感じる。

この仕事を選んだ以上は、死の覚悟などとうにできている。

腹は括ったはずなのに、不思議と同じ夢をみる。