• 2013年06月24日

利休が京入りした家康をもてなした時、炊きあがったばかりのまだ蒸らしていないべっとりとした飯を出したそうだ。家康の席入りを見込んで竃に火を入れ今炊きあがったばかりという印を示したそうだ。

先日、著名な料理研究家に旨いご飯の炊き方を伺った。

電子ジャーのコンセントを終了5分前に抜く。

ご飯をかき混ぜてはならない。

真ん中からしゃもじをいれて一掬い。

三日月型の飯をまずは食べる。

 

所謂懐石料理で言う一文字飯である。

これは利休のもてなしに通じる。

ご飯をよそうのは「装う」と書く。

食べ終わるのに5分程度だろう。

その頃にいい塩梅に蒸らし終わるそうだ。

昔と違って精米技術が進んでいるから、ごしごし米を研ぐのは御法度だそうだ。

上が一番美味しい。これは圧力が少ないのが理由だそうだ。

次は回りが美味しいそうだ。

 

閑かに食べる。

ちなみに閑とは戒めでも憧れでもなく静かさを手に入れんとする強い決意である。