社会起業家を目指すなら

  • 2008年03月01日

社会起業家を目指している方々から様々なご質問をいただいている。当社のビジネスモデルに共感している方々が多くいてくださるのは大変有り難い。質問の多くは創業時にまつわる話である。どのように立ち上げたらよいのか?組織形態は個人事業主がいいのか、有限責任中間法人がいいのか、株式会社がいいのか等などである。皆さん不安だらけである。ご存知のように社会起業家とは社会貢献しながら利潤も追求する組織を作る人・行為を意味する。それは社会福祉、NPOといったコンセプトとも異なるし、儲ければ勝ちという従来型ビジネスモデルでもない。もともとは97年ごろに米国のエリートが注目した新しいビジネスモデルだ。活気に欠け、自己犠牲的な匂いのする施しではない。すでに10年も経て海外では広く認知されている。私は社会起業家を目指すのであれば株式会社という形態を薦めている。社会貢献しながら収益をあげて何が問題あるのだろうか?小さな弊害よりも、会社のスタンスを明確にする株式会社にしたほうがメリットも大きい。弊社も株式会社である。後続の社会起業家予備軍によいお手本になるべく奮闘中である。そしてどの場所で起業するのがよいかと、尋ねられることもある。勿論、皆さん諸般の事情もあるから簡単にお薦めはできない。しかし場所を選ぶことが可能であるならば横浜で起業することをお薦めしている。横浜はいい街である。港街である。大きな中華街もある。観光名所が随所にある。そしてなによりも横浜には社会起業家を応援する体制がある。開業資金の相談から会計・税務・法律等もしかるべき人を紹介してくれる。ソーシャル・アントレプレナーセミナーが幾度も開催されている。起業家向けセミナーが年間150回催されている。(横浜ベンチャーポート-> http://www.ventureport.jp/) 行政がこれ以上の後押しをしてくれる土地が他にあれば是非教えていただきたい。東京までのアクセスも30分ほどである。当社のスタッフも毎日のように東京のお客様を訪問している。私は経験無い世界にいきなり飛びこむ前に、周到なビジネスプランを練ることをお薦めしている。そして、その道のプロのアドバイスを受ける機会があるのならば、座して刮目して聞くべきだと思う。先人の回り道・失敗談程役に立つ事はない。起業しようと思い立つと舞い上がってしまう人が多い。しかし、年に10万も設立される新しい企業のうち、3年で50%は消滅している。5年で85%はなくなっているのである。現実は冷酷である。常識を疑ってかからねばいけないのではなかろうか?3月15日に横浜ソーシャルビジネス・シンポジウムが開かれ、そこで当社も発表することになっている。横浜市はこれからも多くの起業家を輩出するために全面的にサポートしていく予定らしい。
チェンジメーカー~社会起業家が世の中を変える
社会起業家という仕事 チェンジメーカーII

温室効果ガスの測定ならば カーボンフリーコンサルティング