牛肉と馬鈴薯

  • 2008年11月16日

寒くなってきましたね。湘南地方では雨模様です。
こういう日には読書なんていかがでしょうか?
私は複数の本を同時進行で読んでいくという変わった癖の持ち主なのですが、現在は国木田独歩の牛肉と馬鈴薯と小津安二郎の食卓、ALASKA 風のような物語等を読んでいます。
国木田独歩は芥川龍之介が『時に空に舞い上がる』と語ったほどユニークな表現力に満ちています。
近代文学で独自な地位を保っているのも彼に続く人がいないからなのでしょうね。
とてつもなく悲哀に満ちた事を俯瞰して淡々と綴る詩。短編としては中々読みごたえがあります。