ブエノスアイレスの夜

  • 2010年02月14日

お世話になっている国連の機関と打ち合わせのあと街に繰り出しました。
南米のパリと言われているだけあって美しい町並みです。
私はブラジルの日本人街に行った事はありませんが、日本では見かける事ができなくなった古き良き文化が残っていると聞いたことがあります。ブエノスアイレスもスペインやイタリアの血が濃いだけあってそのようなノスタルジックな薫りがなんとなく感じることができます。
古い町並み。近代的な建物。旧市街地と新市街地の差の大きさに戸惑います。
アルゼンチンは牛肉とワインが有名です。とにかく大きな肉です。
炭で豪快に焼いて食べるのがアルゼンチン流です。肉はこうやって食べるのが結局は旨いのかも知れないですね。ワインはアルゼンチンならではの品種を頼みました。濃厚でしたが肉に負けないためにはこれぐらいのボディでなければ耐えられないのでしょう。
明日はいよいよPEACE BOATに合流します。今回で最後と言われている南極クルーズに旅立ちます。電波が入る時にはなるべく新しい情報をアップいたします。荒れる海。風速40mを超える日もあるようです。懐かしい面々に会う事をとても楽しみにしています。そこでまた私の講演で何かを掴んでくれる人たちがいる事でしょう。以前カナダ・アラスカ航路で乗船した時の方々とはその後も連絡をとらせて戴いています。教える側も教わる事がとても多かった旅でした。今回の旅ではどんな出会いがあるのでしょうか?日本に残って懸命に働いている人たちの為にも多くの事を成し遂げる事ができればいいなと思っています。ではそろそろ港に向かいます。

ブエノスアイレス午前零時

  • 2010年02月13日

名曲の名前にちなんでブエノスアイレス時間で午前零時に書いています。
ちょうどタンゴの第一幕が引ける頃です。
何故か無性に訪れたかった街です。
タンゴを踊りたいと思った事は無いのですが、響きが何とも惹かれるものがあります。哀愁が漂っていてとても大人の淫微さを感じさせます。


とても大きな街です。人口およそ300万人。
今日は一人で街を歩き夜にはタンゴを観に行きました。
ブエノスアイレスのマリアという曲が気に入りました。
とても官能的でした。男と女の情熱的な出会いと別れの繰り返し。悲哀に満ちた街は南米のパリと呼ばれるのも頷けるものがあります。

官僚たちの夏

  • 2010年02月13日

日本の反対側に到着しました。
南米は夏です。
夏と言えば官僚たちの夏(城山三郎)を読みました。
天下国家の為に全力で働く官僚たちの姿が描かれている名作です。
仕事柄経済産業省、環境省、農林水産省を中心に出入りさせていただいています。
普段接する彼らの多くが実に聡明でかつもの凄いハードワーカーです。
民間に入ったらどれだけ上にいくのだろうかと思う人材が沢山います。

同じく仕事柄多くの議員にお会いする機会がありますが、彼らの多くは官僚に太刀打ちできないのではないかと思います。
風を読む老練な政治手腕だけではもはや対応は出来ないのだと思います。
脱官僚が盛んにメディアに取り上げられていますが、その意義をきちんと伝えなくてはならないと思います。
根本的な事ですが官僚は大臣に雇われている訳ではありません。
国家に雇われている訳です。
大臣もまた国民に選ばれている訳です。
きちんと国民の声が反映するように改革が進む事が望まれています。


文藝春秋に渡辺喜美さんの「わが第三極宣言」が掲載されたので早速拝読しました。
お会いした時にお話される内容が中心でしたがやはりものすごい勉強量に裏付けされているからこそ核心を突く事ができるのだと感じました。
きちんと議論を積み重ねてきた経験に裏打ちされた言葉は重たいですね。
コンサルタントとしてその姿勢は勉強になります。

幾つかの法則

  • 2010年02月12日

ブランディングについては効果がはっきりと目に見えないものなのでどのように取り組めばわからないという声を多く聞きます。
実はブランディングには様々な法則が存在します。
そしてその法則も業種業態により様々に調整が必要で誰にでも100%当てはまるという答えは少ないのが実情です。
先日ロゴについて書き込んだら幾つかお声を戴いたのでもう少し細かくお伝えしますね。
ロゴの理想的な形は横長型でありその比率は幅2.25に対して高さ1であると言われています。
目が楯ではなく横であるという見やすさの点の他に、他社と複数のロゴが掲載される時にはスペースの関係で横長の方が不利にならないからだとも言われています。
また文字はブランドイメージを伝えたいが為極端な字体に走る場合が多く見受けられます。しかしブランディングとは人々の頭の中で想像を膨らます事が目的なので、頭に残らないような認識出来辛いものはロゴの意味をなしません。
そのため読みやすさこそを判断基準にすべきなのです。
ブランディングについては沢山の本が出ていますから参考になる情報を載せていきますね。
おっと飛行機に乗り遅れてしまいそうです。では

アトランタより

  • 2010年02月11日

いよいよバンクーバーオリンピックですね。
関係ないですがアトランタに来ています。
アトランタにはArby`sの本社があります。
日本にも80年代にArby`sがやってきたのですが撤退してしまって残念です。
ROASTされたバーガーは実に旨いです。
Arby`sのLogoはブランディングの観点からは失敗例と言われています。
Logoについては自動車のフロントガラスが理想的な形だと言われています。視覚的に入りやすいのが理由です。縦長は良くないそうです。


Heading South & North

  • 2010年02月06日

珍しく風邪をひいてしまいました。
勿論寝込んでしまう訳にもいかず早め早めの対処で乗り切らなくてはなりません。
少人数で運営している為相当な勢いで皆働いています。
そんなスタッフに貢献することはあっても迷惑をかける訳にもいかないですからね。
体調管理もプロとしてのつとめですね。
それにしても今年は寒いですね。
私は出張が多い為寒暖の差が大きいのも体調を壊した原因かもしれません。
皆さんもご自愛ください。
北から南から多くのお客様に支えられ新しい展開をさせていただいております。
今までお取引させていただいた先が我々の仕事を気に入ってくださって他のお客様をご紹介いただいて仕事が増えていっています。
有り難い事だと思う反面お客様に満足いただく事ができるまでプロとしてのクオリティを常に向上していかなくてはならないと思うと身が引き締まります。
地に足がついた活動にこれからも拘っていきたいと思います。
当社には多くの学生が日常的に出入りしています。
彼らの多くが真面目でそして混沌とした社会に夢を描き難く悩んでいます。
一流大学を出て官僚なったり有名企業に入れば安泰という世の中のエリート像が崩れ、そのあとに台頭したITは勝ち組と負け組の明暗がはっきりしてしまいました。ベンチャーキャピタルや投資ファンドと言ったビジネスモデルも陳腐化した現在、将来像を描くのも大変なのでしょう。今の時代の若者はある意味価値観が多様化しているので大変だとおもいます。
コンサルティングや環境ビジネスの将来性はとても大きいとは思いますが、想像と現実は大きく乖離していると実感しています。
カッコイイものでもないしそして大変な勉強を要求される仕事です。
また左から右へ繋ぐだけのような付加価値の無い企業が淘汰される時代はすぐに訪れると思います。
[Value add]
常に求めなくてはならない事だと思います。
当社がお世話になっている方々が主催するこんなセミナーも開催されますので良かったら申し込んでください。
実に機智にとんだ話が聞けると思います。
学生向けセミナー開催 「元 外資系金融マン」×「現役 国会議員」
http://www.nakanishikenji.jp/info/2010/01/post-4.html

農業について考える

  • 2010年02月04日

残念ながら現代の農業は温暖化ガスの大きな排出源になっています。勿論食生活を守る為であり、悪意を持って排出している訳ではないのですが数値が非常に大きいのが実情です。
IPCCによると12%以上であると指摘しています。
フードマイレージは良い考え方だとは思いますが、近場だからといって健康に良いものだとは限らないのが実情です。
CO2という側面だけで環境を語る事は危険です。
近場でそしてきちんと環境/健康に配慮されたものでなければフードマイレージの根幹は揺らいでしまいます。
最近農業の話題が多いのですが、有機農法や無農薬減農薬栽培は大変な労力を伴います。
それでも支持されるのは現代農法について様々な見方が増えてきているからなのでしょう。
昨日、日本経済新聞にも掲載された、当社も協力させていただいております農業技術開発 アニス様の手法は大きな一手になるのではないかと信じています。
環境問題は煽るものではありません。危機を認識した上できちんとした効果が高い方法を同時に示さなければなりません。
土壌の炭素貯留量は巨大です。
泥炭地の開墾や燃焼は温室効果ガスが大量に発生します。
一般的に合成肥料を製造するのには大量の二酸化炭素が発生してしまいます。解決策はあるのでしょうか?
アニス農法は大きな貢献があるでしょう。
そして別の方法としてバイオ炭の将来性はとても大きいと思います。
きちんとした製法に則れば多量の炭素を固定化する事ができ、そして土壌の質を改善する事に貢献できます。
私も日本バイオ炭普及会の会員として実証から促進まで様々な活動を展開していきたいと考えています。