ドレイク海峡にて

  • 2010年02月24日

氷山はみえなくなりました。船を囲むようにいたクジラも居なくなりました。
ドレイク海峡を北上しています。もうすぐホーン岬です。
海の難所と言われている場所ですが天候に恵まれて穏やかな航海を続けています。
そろそろ今回の旅も終盤をむかえています。あと一回講演会が済めば帰国します。
皆さんに無理を言って2週間程長期出張してしまいましたが、望郷の想いが強くなってきました。
南極大陸における地球温暖化問題の情報収集ができました。
新しい仕事のアイデアも沢山浮かんできています。
戻ってやらなくてはならない事も山積しています。
帰路は国内線を乗り継いでチリのサンチャゴに行き、そしてアメリカ経由の長旅になります。
あと数日後には何喰わぬ顔して、日本での生活が再開するのでしょう。
猛烈に忙しい日々が待っています。望む所です。
必死に働いている仲間と共にどっぷりと仕事にも浸かりたいです。
今回沢山の方々に出会いました。
そして老若男女問わず彼らの多くが実直に生きているがこそ、悩み苦しみ不器用に生きていました。彼らに接する事で自分が抱えている悩みとか哀しみが少しだけ癒されてきたような気がします。