ティモール島より

  • 2011年02月19日

ティモール島のKupanから車で6時間程行ったNTT TTUという所にFood For Carbon Free Pilot Projectの敷地はあります。
何度も通った道ですが流石に長い道中は疲れます。
大型の4WDでなければ入っていけない程険しい場所です。
お湯も出なければタオルもない部屋。
この仕事を始めた当初は違和感がありましたが、今は全然無くなっている自分に少し驚きます。
どんな場所でも雨露が凌げれば寝られます。
学生時代にバックパッカーでアメリカ、インド、ヨーロッパと色々と回っていた事が随分と役に立っているようです。
現地では大勢の村人が出迎えてくれました。
このプロジェクトは1700名/340家族に恒常的な職と収入源を提供するとともに環境保全に貢献するものです。

随分と準備を重ねましたが昨年の雨期の豪雨により枯れてしまった木もありました。補植を行いました。予定本数よりも随分と多く生き残っています。
村人達の努力の成果です。


カシューの木とジャトロファが育つまでの間に、農作物を間に植えているのですが、豪雨でも生き残ったものを販売する事で生計はたてられたと報告を受けました。小さな子供。このプロジェクトが始まる時には未だ産まれていなかったはずです。
将来に希望を与え、この子達に学校に行く機会が提供できたのだと思います。
草すらも生えないような荒れ地が嘘のように緑に覆われ豊かな農地に生まれ変わりました。
この仕事を立ち上げてよかったなと改めて実感しました。
一歩前に踏み出すことにより救えたこと。小さいかもしれませんがゼロではないのでしょう。
その中には自分自身も含まれていたようです。