講演

  • 2008年02月03日

第8回NGO合同研究&活動報告会において基調講演をさせていただいた。題目は
「環境とお金」である。環境悪化を食い止めるのには金が掛かる。どれぐらい掛かるのかといった具体的な試算を行ってみた。また、温室効果ガスを排出している国別の割合、日本における企業:個人の排出量の比率、排出量の多い業種等を公表させていただいた。また、最近のSRIの動向や、技術革新によって様々な温室効果ガス削減方法ができていることをご紹介させていただいた。勿論カーボンオフセットについても説明させてもらった。

参加者は実際に植林活動をされているNPOの方々や、現地の法制度を研究されている大学の先生方である。植林は二酸化炭素吸収のみならず、砂漠拡大防止、黄砂流出防止等様々な効果がある。植林CDMは制度の垣根を高く設定しすぎたため、検査やモデル構築のために莫大な費用が発生し、実用性に著しく欠けてしまっている。世界でも数件しか実績がない。それは制度の不備であり、植林による二酸化炭素吸収が阻害されるわけでもない。植林による二酸化炭素吸収のきちんとした科学的データーは複数存在する。心無い人が、排出権以外はカーボンオフセットと認めないなどと偏った発言をされるのを聞いたことがある。実際に植林活動に取り組まれている方にそうした動きがあると警鐘を鳴らした。
カーボンフリーコンサルティングでは年内に排出権購入に際してのコンサルティング業務を開始する予定だ。対象は法人限定である。しかし、左から買ってきた排出権にマージンを上乗せした上で右の購入者に転売するようなやり方はするつもりはない。それは当社の経営方針に反する。最近は信託方式を利用した法的にも購入者保護がされている商品も出現してきた。あくまで弊社は煩雑な購入プロセスに関するコンサルティングや、きちんとした排出権の購入に対するお手伝いをさせていただくだけである。また、CDM組成のお手伝いも行う予定である。実際に温室効果ガス削減効果を上げられる方法や認定のお手伝いをさせていただく予定である。いずれにせよ、カーボンオフセット植林は引き続き主要業務の位置づけは変わらない。

御徒町のガード下の居酒屋で、参加者達と終電近くまで飲んだ。全品315円と格安である。高い志と、実行力をお持ちの方々との話が退屈なわけが無い。素晴らしい出会い。そして様々な教えをいただいた。今後も様々な面でかかわりを持たせていただけることだろう。