Timorへ

  • 2009年03月21日

2009年3月18日
午前6時にジャカルタのル・メリディアンホテルを出発。
国内線でティモールへ向かいます。
直行便が無いので途中でトランジットが入るのですが、毎回2時間程度は遅れて待たされます。
今回は割りとスムーズにティモール島のクパンに到着しました。国土が広いのでジャカルタとは一時間の時差があります。
UNのランドクルーザーがお迎えしてくれました。

私はこの車が好きなのです。乗り心地は4WDなので上等とは言えませんが、骨太な感じがとても安心感を与えてくれます。ここから4時間の旅です。
途中東ティモールから移ってきた人々の集落を通ります。
東ティモールの独立戦争は激しく移民を余儀なくされた人々が多数います。
丁度クライシスが始まった時に東ティモールに赴任されていた方と話しましたが、まさに目の前で銃弾が飛び交っていたそうです。
アジア本部に電話で知らせると、電話口の相手にも銃の音がはっきりと聞こえてきたそうです。
WFPはUNDPやUNHCR等の組織と同じく、国連の中でも最前線の部隊です。
WFP FOOD FOR CARBON FREE PLANの実施にあたり様々な方とお話しする機会がありました。インドネシアの前はどこにいたの?と訪ねると、アルジェリアだったりイラクだったり情勢が厳しい国々を渡り歩いている人ばかりでした。kidnappingの経験者や撃たれた事のある人が大勢います。どこか腹が据わっています。
少々の事ならば動じないで解決の糸口を見いだそうとする姿勢は彼らのそんなキャリアから来ているのでしょう。
議論する時には、彼らの経験上「これだけの問題がある」という所からスタートする事が多いのです。
しかしできない理由を見つけるのが悪いサラリーマンの典型だとするならば、彼らの場合にはそれらをひとつひとつどうやれば乗り越えられるかの答えを何とか導きだそうとします。
この姿勢は大変見習わなくてはならないと思います。
カーボンフリーコンサルティングのスタッフにもちょっとした事で諦めてしまわないように、何とか解決の方法を編み出すようにいつも行っている自分ですが、彼らには教わるべきところが沢山あります。
国連を非難する人々がいます。確かに国連の職員の中にも大きくなりすぎた組織に対して様々な疑問をもっている方々がいるようです。
それでも世界には必要な組織です。
UNの旗のもとに世界平和のために身を粉にして働いている方々には脱帽です。そして彼らの能力の高さは素晴らしいものがあります。
民間企業に比べたら甘い甘いなんて言う方もいます。
日本の官庁を批判するのは簡単です。しかし私から見れば彼らの優秀な人材が民間に流れた時の方が余程恐ろしく感じることがあります。恐ろしいというのはそのスペックの高さをもって民間企業で働けばどれだけの事ができるのだろうかと想像してしまうからです。
生き馬の目を抜くといわれている投資銀行で17年間働いた私からみても国際機関や中央官庁の優秀な人材の猛烈な働きぶりには驚くべき物があります。
カーボンフリーグループにも戦力として加わっていただきたいものです。
ちなみに募集中です。
村に到着したのは午後6時を回っていました。
早速明日のMOU調印式のための打ち合わせです。
現場の方々と白熱した議論が続きます。終了したのは9時頃でした。村に一件しかない食堂に集合し前祝いの乾杯もそこそこに議論の続きです。皆さんこのプロジェクトが大好きなのですね。

既に多くの反響が来ています。
自分の国でもできないか?
もっと詳しく教えてくれないか?
といった問い合わせが幾つかの途上国からいただいております。
今回のプロジェクトに関わった方々が宣教師となり、次の適地のfeasibility studyに早くも来週から旅立ちます。
日本でも適時セミナーを開催してご説明していくつもりです。
村では国連の中まではホテルシェラトンというニックネームでよばれているホテルに泊まります。
トイレもバスも一緒です。
しかし驚いた事にエアコンが設置されていました。

明日も早朝から働かなくてはならないためぐっすりと眠られそうです。
エアコンが壊れていなければ。。。。
明日の調印式に望む服装はどうしますかね。
スーツでは無理でしょう。Berlutiの靴を履いて記念植樹はできません。
靴はMontrailにしましょう。何か?
下はジーンズにして上は青いシャツにタイをしてジャケットで望みましょう。
強く太くサインをしたいですね。