MOU その1

  • 2009年03月21日

3月19日
(その1)
昨晩はベッドに倒れ込んで寝てしまいました。
虫が浮いている桶や、蠅がたかっている朝食等に怯んでいたらこんな仕事はできません。19歳の時からバックパックで色々な国々を見てきた経験がフィールドでは役に立ちます。私は雨露がしのげる場所があればそれでいいのです。

サラリーマン時代にはビジネスクラスの飛行機に乗りストレッチリムジンのお出迎えなんて生活を過ごさせてもらいました。でも何とも居心地が悪く感じていたものでした。所詮人間は座って半畳寝て一畳のスペースさえあれば何とかなるのでしょう。
扉の外から早朝から起きている関係者の声が聞こえます。
WFPのスタッフとNPOのスタッフが夜なべ仕事をしてソファーで寝ていたそうです。

舞台裏を話すのは野暮ですが、カーボンフリーコンサルティングの仕事はフィールドにでる事が多いので実に細々した事もしなくてはなりません。カーボンオフセットの仕事は現地の方々の声を聞かなくては進まないと考えています。排出権のブローカーとしての活動にとどまらず排出権の目利きとしてきちんと精査し、そして自らも排出権を作り出したり、二酸化炭素削減のために貢献できるプロジェクトを実施することが当社の役目だと考えています。
結局人と人、心と心がビジネスの根幹にあるからです。
彼らには申し訳ないですが実に深い眠りでした。


朝から県知事との打ち合わせです。現地政府、NGO、国連そしてカーボンフリーを入れてのミーティングですので大人数です。
昨晩深夜まで働いてくれた関係者の御陰で固い握手を笑顔ですることができました。
早速40km程離れた現場に向かいます。WFPの車5台、現地政府、報道陣の車を入れると12台程の行列です。勿論皆4WDの車です。現地は悪路なので4WDでなければたどり着けないのです。

幾つかの丘を越えて目的地に近くなると大勢の群衆が集まっているのが遠くから見る事ができます。500名程はいるのでしょうか?
車から降りると県知事直々に民族衣装を着せてくださいました。
いかがでしょう?村々で模様が違うそうです。私にはとても美しい模様に思えました。


村人達の歓迎は凄い。
手作りの門柱をくぐると村の踊りでお出迎えです。お婆さんとお爺さんが綺麗な衣装をきて踊ってくれました。4ヶ月程前に見た光景とはまるで違いました。90日で収穫できるトウモロコシが無事に育ったそうです。あれだけの荒廃地がここまで美しく変わりました。村人達の貧困脱出したい熱い思いが実現させた事です。カーボンフリーグループは少しばかしの援助をさせていただいただけです。


手作りの集会場には高々と横断幕が飾られています。
スタッフの方達よ見よ!あれが当社の旗だ!なんて気持ちにもなりますね。
国連、現地政府、NPOのマークとともに当社のロゴも掲載されています。



プロジェクトの詳細は国連 世界食糧計画(WFP)のHPをご覧ください。