FREEDOM IN EXILE

  • 2009年10月15日

仏縁から遠く今まで深く知る事のなかった人物であるダライ・ラマ14世の自伝を読みました。
感銘を受けた言葉が幾つかあります。
「宗教とはいったい何だというのだろう?私に関する限り、よい動機でなされた行為は宗教的行為なのだ。いっぽう、よい動機によらず寺院や教会に集まる人々は、いくら一緒に祈っても宗教的行為をしてはいないのである」
「最近の世界における最も建設的進展の一つは、自然の大切さへのいっそうの自覚である。そこには宗教とか神聖さなどといったものは介在しない。われわれの惑星を大切にするのは、我が家を大事にするのと同じだ。自然から生まれたわれわれ人間が、自然に反していきたとて何の意味があろう」
「この苦しみは無知によって引き起こされており、人は己の幸せと満足を得んがため他者に苦痛を与えているのだと固く信じている。しかし真の幸せはこころの平安と充足感から生まれる物であり、それは愛他主義、愛情と慈悲心を培い、そして怒り、自己本位、貪欲といったものを次々と根絶してゆくことによって獲得できるものなのだ」