祖父の墓参り

  • 2011年02月20日

ジャカルタ市内に祖父が眠るプタンブラン墓地があります。
墓地に着くと見覚えの或る人々が群がってきて祖父の名を私に呼びかけます。
毎年1、2度来ていると顔を覚えられたようです。

いまだに祖父の映画が偶然見つかって東京国際映画祭で上映されたり、NHKなどで特集を組まれたりしています。
このインドネシアにおいては映画の父と呼ばれ絶大なる影響力を持っていた事がわかります。祖父は私と同じ年代で亡くなりました。
早熟であり、時代に翻弄されたのでしょう。
墓で寝泊まりしている人々にチップを渡し綺麗に掃除してもらいます。
大勢で取りかかるからあっという間に見違えるようになります。
遠くインドネシアの空の下、祖父は何を思って亡くなったのでしょうか?
思い出したのは日本に残してきた家族の事でしょうか?
遺伝子を継ぐ者として直感的に分かりました。
たまに輪郭が似ていると言われます。