クリスマスイブ

  • 2007年12月24日

いつか行ってみたい場所。エルサレム。
クリスマスにちなんでエルサレムの話を一つ。
1985年のモーゼ作戦と1991年のソロモン作戦は有名だが、実はその陣頭指揮を執った人がアジアにとても縁の深い人だという裏話はあまり知られていない。
本当にソロモン王とシバの女王は存在していたのか?
アフリカのエチオピア、特にその北部には、ソロモン王とシバの女王の末裔のファラシャと呼ばれるユダヤ人が古代から暮らしていたと言い伝えられていた。
エチオピアには建国神話がある。紀元前1000年頃にソロモン王とシバの女王との間に子供ができたと伝えられる。
エチオピアでも差別を受けていた彼らを、ユダヤの地イスラエルに極秘に空輸する作戦がモーゼ作戦である。
イスラエルは、そのエチオピア系ユダヤ人をイスラエルへ秘密裏に1985年のモーゼ作戦と1991年のソロモン作戦で空輸した。特にソロモン作戦は軍用機を用いて1万4200人を僅か25時間でイスラエルに帰還させた大作戦であった。シオニズム運動(シオンとはエルサレム市街の丘の名前である。そのシオンに帰るという運動)の一環だといわれている。

85年といえば一気飲みと夕焼けにゃんにゃんがはやった時期である。中曽根内閣の民活路線のもと、3公社の民営化が決定した年だ。
91年といえば最初の湾岸戦争勃発、牛肉、オレンジ自由化、証券会社の損失補てん事件
の年だ。
エチオピアでは移民が禁止されていたので、ファラシャたちは数千キロを徒歩でスーダンの難民キャンプまで移動した。その行程は厳しく、多くの命が飢えや、盗賊に襲われて失った。


明日に続く