ゴミから環境を考える

  • 2011年04月22日

「環境」は実に幅広いもので、二酸化炭素をはじめとした地球温暖化問題や、生物多様性だけで語れる物でもありません。
もうすぐ100兆円を超えるといわれているライフラインである水を国策ビジネスとしてどうするのか?10兆円以上の外貨獲得の可能性は十分あるはずです。
震災を契機に原発から脱却してグリーンエネルギーをどのように広めるのか?
環境は都市計画や人道支援といったものとも密接に関係しています。
先日訪問したフィリピンでは色々と感じるところがありました。
川には「ボートピープル」の小舟や高床式の小屋がびっしり建ち並んでいます。
堪え難い腐臭。
小屋と小屋は拾ってきたであろう板を繋ぎ合わせています。
小屋の半分は水没しています。
かつてスモーキーマウンテンとよばれていたガスを放つゴミ捨て場は閉鎖されましたが、今でもゴミ捨て場はあちらこちらにあります。
そこからプラスチックや金属を探して暮らしている住民達。
手作業なのでとても非効率で危険であり、そして低賃金です。
日本の水質改善技術やゴミ処理技術を輸出することができたら、雇用を産み環境を改善することができる。
そして企業は利益を産み出す事ができるでしょう。
大きなチャレンジですが既に私は動きだしました。
大規模プロジェクトになるので、実施が決まったらいつかお話ししますね。


さて話は日本に戻ります。
カーボンフリーコンサルティングが事務局をつとめる、
Challenge To Change Japanでは石巻市の避難施設に洗濯機5台を贈りました。
仮設風呂の横に設置します。
水が自由に使えないので、風呂の排水を利用致します。
被災地の声を聞きそこに求められている事をいち早く手配する。
民間ならではの取組です。
ご寄付いただいた方々に心より御礼申し上げます。
きちんと被災地に役立つように活用させていただいております。
またここでも瓦礫処理の問題が大きな課題です。気仙沼単体をみてみても処理施設100年分といわれる瓦礫処理を誰の負担でどのように行うのか?
瓦礫の処理が迅速に出来なければ復興が遅れます。
国費負担で、瓦礫は県外輸送が現実的だと思います。
十分に実現可能です。
瓦礫はきちんと処理すればマテリアルにもなるし、燃料にもなります。
また廃棄物発電は既に実用化されています。
多くの利点が見込まれる「事業」が進むように尽力いたします。