再生紙偽装

  • 2008年01月26日

誰かを非難するのか簡単である。それは弊社の仕事ではない。しかし。。。。。環境ビジネスを営んでいる弊社としてはR70のマークが描かれた封筒やら名刺やらが大量にある。勿論カーボンオフセットペーパーであるが、それでも出来うるだけ再生紙を使用したいと思っていたことが裏目に出たのである。社員数も増えているから被害額は相当である。再生紙を販売しているメーカーは21社あるがそのうち17社、8割の会社が偽装していたことになる。偽装談合だといわれてもいたしかたないのであろう。しかも「違反の多さは残念だ」と述べる製紙連の会長は偽装していた王子製紙の方である。起草していた各社のトップは続投するらしい。一人で偽装できるわけではないのであるから社員の多くは気が付いていたにもかかわらず社内告発をしなかったわけである。エリート社員のモラルはどこに消えてしまったのだろう。きっと真面目に働いていた他の社員やご家族そしてOB・OGの方々は悲しんでおられることだろう。
社長は知らなかったでは済まされない。自社の事すら把握していない者は経営者としての資格がない。大変厳しい言い方になってしまうが、会社を再生させる気概がなければ困難だろう。現経営陣の責任の所在を曖昧にしてどのような企業再生が行われるのだろうか?今のところ事後の対応は落第点である。どうなるかはわからないが、弊社の損害に関して賠償請求は行わせてもらう予定である。私は金が返して欲しいわけではない。誠意ある対応を示してくださるかどうかを見たいだけだ。弊社はCSRの代理作成は行っていない。何故なら今回のような事件が発生した場合には当然CSR担当者が責を負わなくてはならない。表面だけをみせてもらって心地よいCSRを作成する事など簡単である。問題は、CSRレポートを作成するからには企業の協力の上全てを調査することである。投資家や消費者に対する責任を全うするということはとても重責なのである。弊社は今のところ体制上CSRについてアドバイス以上のことはできないものと自覚している。
カーボンフリーコンサルティング
Carbonfree Consulting -> http://www.carbonfree.co.jp/