ロンドン

  • 2008年02月01日

NHKのクローズアップ現代で特集されていたから観られた方も多いだろう。私もロンドンに都市部への車の進入制限が導入されたときは驚いた。カーボンフリーコンサルティングのサポーターブログを書いてくださっているKさんとロンドンで食事をしたときに教えてもらった時には、随分と思い切ったことをする市だなと強烈な印象を持ったことを覚えている。明らかにロンドンでは自転車通勤が増加しているのが目に見えてわかる。これは渋滞税といわれている。監視カメラで制限無視の車には1万円以上の罰金が課される。国の目標が2050年までに1990年比60%削減することだが、ロンドンは2025年に達成する目標である。この渋滞税の効果で20%削減達成である。270億円の渋滞税の収入は公共交通手段のインフラ整備に当てられる。バスの本数や路線を大幅に増やし、乗客数は30%以上増加した。ロンドンの人口は700万人程度である。東京や大阪といった大都市で何故できないのだろうか?ロンドン市の関係者は他の大都市への同じような取り組みをして欲しいと求めている。60%削減は自動車と発電施設の改善・削減で十分達成可能らしい。残念ながら日本は環境問題に関しては後進国である。未だに地球温暖化の何が悪いとか、二酸化炭素が増えると何が悪いのかといった声が聞こえるのは悲しいことである。既にヨーロッパでは常識になっていることを認める努力すら怠っている人々が残っているのは大きな問題であろう。次の世代の人々に生活しやすい世界を残してあげるのは今の世代の人々の義務ではないだろうか?現在であれば世界のGNPの1%のコストで温暖化を抑えることができる。時間が経てば経つほどコストは高くなっていく。日本の大都市も低炭素都市への挑戦をしてほしいものだ。