まるちくタクシー(下地隆之社長)がこのほど、国のカーボン・オフセット制度の認証を受けた。同社は営業活動で使用しているタクシー15台のうち、11台がエコカー。同車を活用したエコツアーなども積極的に展開しており、二酸化炭素排出量を抑えた営業活動が評価された。エコツアーを実施するタクシー企業が認証を受けるのは国内初。
カーボン・オフセットとは、自らが排出する温室効果ガスのうち、どうしても削減できない排出量を他の地域で実施されている温室効果ガス削減活動などに投資してオフセット(埋め合わせる)する制度のこと。
認証を受けた企業は、自らの温室効果ガスの排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を継続。削減できなかった部分で投資を受ける団体は、そのお金を活用して一層の削減活動に励むため、全体的に温室効果ガスの排出量を抑えられるという仕組みだ。
まるちくタクシーはハイブリッドやバイオディーゼル車などのエコカーを使用し、日々の二酸化炭素排出量を抑制。さらにメガソーラーや地下ダム、風力発電機など、島内のエコ関連施設を巡るタクシーエコツアーを展開するなどして「エコアイランド宮古島」をアピールしている。
下地社長は「環境負荷が少ないタクシーで宮古島のエコを推進したい。タクシーがエコカーを使用することでエコアイランド宮古島の認知度が上がり島のアピールにもなる」と話し、今後もエコへの取り組みを推進する意欲を示した。