環境省からの認定証を手にする下地代表とRHVのタクシー=平良久貝、 まるちくタクシー
まるちくタクシー (下地隆之代表) はこのほど、 エコタクシーによるエコツアーが環境省の地方発カーボン・オフセット事業に認定された。 全国で25番目、 タクシー会社では初めてだという。 同社ではハイブリッド車や電気自動車、 バイオディーゼル車、 さらにガソリン・電気・LPGで走るリアルハイブリッドを導入し、 メガソーラーや風力発電施設、 地下ダムなどをコースにしたエコツアーを行っている。 下地代表は 「エコカーを走らせることでエコアイランド宮古島を後押しし、 全国にピーアールしたい」 と話している。
同事業は主に地方都市でのカーボン・オフセットの適切な普及啓発・促進を目的に商品やサービス、 イベント、 活動及びその支援などを環境省が認定。 採択された事業者にはカーボン・オフセットの企画に関するアドバイス、 温室効果ガス排出量算定及びオフセット認証費用支援、 情報提供ツール作成支援が実施される。 応募資格は民間企業・法人、 NPO、 地方公共団体。 期間は1年間。
同社ではハイブリッド (HV) とリアルハイブリッド (RHV) をそれぞれ4台、 電気自動車 (EV) 1台、 バイオディーゼル燃料 (BDF) 車2台、 通常のLPG車4台で営業。 RHVは市販のHVをベースにLPGが使えるよう改造したバイフュエール車 (1つのエンジンで複数の燃料に切り替えて使用できる) で二酸化炭素の排出量削減だけでなく、 燃費や経費を飛躍的に向上させられるという。
昨年11月20日に認定されており、 事業応募では 「カーボン・オフセットツアーは環境活動促進モデルとして他事業者や消費者への普及啓発効果が高い」 などとアピール。 ツアー中には運転手がカーボン・オフセットやBDFの取り組みを説明している。 1年間に5・5㌧の二酸化炭素排出量を削減できると算定されている。
下地代表は 「エコアイランド宮古島を後押しするためにもカーボン・オフセットをPRしたい。 観光客にエコカーが走っているのを見せることがエコの島の評価につながれば」 と話す。
カーボン・オフセット 日常生活や経済活動等で排出された二酸化炭素などの温室ガスをクリーンエネルギーや植林・森林保護等によって直接・間接的に吸収しようとするもの。 二酸化炭素を相殺 (オフセット) するに由来するという。