2011年3月11日(金)に発生した太平洋沖を震源地とする地震の被災者の方々に対して、心よりのご冥福とお見舞いを申し上げます。
中西武志 代表挨拶
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皆様ご無事でしょうか。被災された方々には一刻も早いご回復をお祈り申し上げるとともに、皆様の御安全、ご無事を心よりお祈りいたします。
現在真っ暗な街を何時間か走ったあとようやく辿り着いた灯りの下に車を停めて書いています。勿論信号も点灯していません。
人道支援のため水、食糧、毛布などを詰め込めるだけ詰め込んで被災地に向かっています。
私は人道支援に関しての知識とトレーニングを積んできました。
今回の震度、範囲、津波の大きさから考えれば、初動の遅れにより多くの人命を失う事は明らかでした。そして大規模派遣に時間がかかる事が現実である事を震災後数時間で確信したため現地に向け出発いたしました。
現場でまず必要なものは水、食糧、医療品、粉ミルク、燃料などです。お金は復興にあたり大変必要なものですが、被災直後には物も入荷する事もできないため何も買う事もできません。またそれ以前に電気、ガスが止まるため様々な危機的状況が発生します。
国境なき医師団で訓練をさせていただき、そして日々の業務での経験があるため72時間が勝負の救援に向かっています。
賛否が分かれる事ですし、人道支援経験の無い方は決して真似をしていただきたくない事です。
2次災害の危険性。足手まといになってしまう恐れがあります。
現場に来るだけが支援でもありません。予めお伝えしておきます。
一般的に支援は二つに分けられます。人命救助とその後の被災者の救済です。
ビジネス、売名行為や野次馬と思われる事も本意ではないのでここに記載しておきたいと思います。
カーボンフリーコンサルティングでは環境問題と人道支援に関する様々なプロジェクトを実施してまいりました。
遠くの誰かではなく日本のそこに苦しんでいる方々がいるのに、そして速やかな対応が行われれば救える命もある事を知っているのに手を差しのべないのは考えに大きく反すると思っています。
しかし安全や諸般の状況を考え、今回はカーボンフリーコンサルティングでは、代表である私が単独個人として活動させていただく事にいたしました。
人道支援は決して格好のいいものではありません。
見なければ済むものを見、やらなければ済むものも行わなければなりません。
私が何を見て何を行ったかをお話しするつもりもございませんし、写真を掲載するつもりもありません。
震災後数時間後の、まだ余震が続く中での出発という我が儘を赦してくれた皆さんにひたすら感謝をするのみです。
短時間での作業が求められる緊急人命救助活動のあとは一旦引き返し、被災者の方々が望まれる物的な支援を含め会社として対応させていただく予定です。
皆さんご自愛ください。