【レポート】COP15 vol.2 ~施設編
現在、コペンハーゲンのCOP15会場に来ている上地です。
2週間行われる会議も半分が終わり、いよいよ今週から閣僚級の協議が始まるのに伴って、セキュリティが一層厳重になりました。会場に入場できる人の数も制限されてきています。
さて、第二弾となる今回は会場の施設について日本のみなさんにお伝えしたいと思います。
前回のレポートにも書きましたが、今回の会議は日本でいうとビッグサイトのような大きなイベント施設を使って開かれています。
2万人近くが収容できる大きな会場には、ありとあらゆる設備が整っており、会議関係者が不便することはありません。
セキュリティを通過した後、IDをコンピュータで認識して会場に入るとまず目に入るのが”Lost and Found”つまり落し物センターです。これだけ大勢の人が集まるので、当然落し物もたくさんでます。知人が携帯電話を落として、見つけにいったら携帯電話だけで10台近くがあったそうです。
携帯電話といえば、テクニカルセンターというショップも会場内にあります。
このショップには、携帯電話や通話に必要になるSIMカード、電源のコネクター、マウス、各種充電器、ドライバーまであり、参加者が会場内で必要になるようなものがほとんど揃います。しかも携帯電話はデポジット制なので、本体を返却すれば全額戻ってくるので無料になります。
さて、毎朝会場に入るとまず向かうのがドキュメンテーションセンターです。ここには、主催側が発行するDaily Programという毎日の会議スケジュールが書かれたものや、参加団体が発行する日報のようなものが集積しています。これらの書類をまず手に入れてから、その日の行動計画を立てます。
<写真:Daily Program>
会場内に入るにはコペンハーゲンの一番の中心部(中央駅)から電車で約15分ほどです。臨海都市のような場所にある会場の周りには建物はほとんどありません。お腹が空いたら自分で持ってきたサンドイッチなどを食べるか、会場内の売店で食べるしかありません。
デンマークは物価が日本の2~3倍(感覚的に)と非常に高いのですが、会場内の食事は比較的手ごろな価格になっています。といっても、サンドイッチのような軽い食事で500円といった感じです。
<写真:Climate Kitchen>
他にも応急所があったり、本会議を中継するテレビがいたるところにあったり、ウォーターサーバーがあったりと、非常に設備が充実していますが、極めつけはコンピュータの設備です。
会場内は誰でも使えるWiFiが飛び交っていて、どこにいても歩きながらでもインターネット環境が確保できます。ノートPCを書類と一緒に抱えながら、広い会場内を歩き回るというのが参加者のスタンダードなスタイルです。
さらに、2つのコンピュータセンターがあり、それぞれ約500台ずつのノートパソコンが誰でも使用できるように設置してあります。
PCの機種が全て統一されており、さらにデスクトップとスクリーンセーバーが統一のものなので、より一層大きさに圧倒されます。
このPCではプリンタも使えて、会場内にいる人なら誰でも使えます。