富田商店は塗料ディーラーで初めてカーボンオフセット付属品を発売する。同社はインドの水力発電事業で創出されたCO2排出クレジット64トンを購入。その購入費用を刷毛の代金に付加し、カーボンオフセット付刷毛とすることで、購入者も環境負荷低減活動に参加できる形にした。
同社が今回採用したのはCER方式の排出権で、水力発電事業による排出権購入は京都議定書目標達成への適用が可能。
カーボンオフセット付属品の販売に際し、同社専務取締役の富田浩正氏は、「既存の塗料販売を強化する一方で、かねてから環境提案活動を積極化させたいと考えていた。これまで環境提案の内容は塗料の水性化などメーカー依存型だったが、ディーラー主導型での環境提案活動もあるべき」と説明する。