TNFDは「自然関連財務情報開示タスクフォース」の略称で、企業活動が自然環境や生物多様性に与える影響と、その影響が企業の財務にもたらすリスク・機会を開示するためのフレームワークを提供する機関です。TNFD設立の背景には、生物多様性条約、地球環境の限界、ビジネス界からの要請があります。
カーボンフリーコンサルティングは、TNFDフォーラム会員として、企業のTNFD対応をご支援しています。
TNFDに賛同し情報開示することにより、以下のようなメリットが得られます。
透明性の高い情報開示と目標に対する取組活動は、投資家や消費者からの高評価に繋がります。
投融資家へのアピールになり、市場での優位性確保に繋がります。
投資家のみならず、顧客やコミュニティとの信頼関係の強化にも繋がります。
TNFDの開示項目は、 TCFDをベースにしており、『ガバナンス』、『戦略』、『リスクとインパクトの管理』、『指標と目標』の4つの柱からなり、これらはさらに14項目に細分化されています。環境がビジネスに与える影響と、企業が環境に与える影響のダブル・マテリアリティ(重要課題)を把握するのが特徴です。
ガバナンス | 戦略 | リスクとインパクトの管理 | 指標と目標 |
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CFCでは、LEAPアプローチを用いて、企業と自然との関わりを評価し、開示内容を作成します。LEAPアプローチは、TNFD開示のためのアプローチとしてTNFDにより開発されたものです(必須ではありません)。自社の活動と資産を対象に事前調査(スコーピング)した上で、4つのフェーズで業務を行います。
Locate | 自然との接点を見出す |
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Evaluate | 依存関係と影響を診断する |
Assess | リスクと機会を評価する |
Prepare | 対応を準備/投資家へ報告 |
サステナビリティ委員会など、気候変動に対する管理体制の現状を調査します。
Locate 自然との接点を見出す |
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L1 ビジネスモデルとバリューチェーンの範囲
L2 依存関係とインパクトのスクリーニング
L3 自然との接点
L4 インパクトを受けやすい地域との接点
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※Guidance on the identification and assessment of nature related issues: The LEAP approachを基にCFC作成
Evaluate 依存関係と影響を診断する |
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E1 環境資産、生態系サービス、インパクトドライバーの特定
E2 依存関係とインパクトの特定
E3 依存関係とインパクトの測定
E4 重要性のインパクト評価
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※Guidance on the identification and assessment of nature related issues: The LEAP approachを基にCFC作成
Assess リスクと機会を評価する |
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A1 リスクと機会の特定
A2 既存リスクの軽減とリスクと機会の管理・調整
A3 リスクと機会の測定と優先順位付け
A4 リスクと機会の重要性の評価
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※Guidance on the identification and assessment of nature related issues: The LEAP approachを基にCFC作成
Prepare 対応を準備/投資家への報告・公表 |
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P1 戦略とリソース配分計画
P2 ターゲット設定およびパフォーマンス管理
P3 報告
P4 公表
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※Guidance on the identification and assessment of nature related issues: The LEAP approachを基にCFC作成