30000本

  • 2008年05月01日

今年の春の植林は無事終了いたしました。その数30000本に達しました。内蒙古での緑化事業15年の専門家原さんを中心に、元県の林業局長の羅さんの指導のもとに行いました。
これからの作業としては放牧で大切な苗を食べられないように周囲を金網で囲みます。その長さおよそ4km。途方もない作業です。5日間の内蒙古滞在中は人民政府との調印式、歓迎会、そしてボランティアとして働いてくださった中学生にお礼をしに学校まで訪問いたしました。ささやかながら、サッカーボール、バスケットボール、バトミントン等などを贈呈させていただきました。

今年の人民大会の模様はニュースでも取り上げられているからご覧になられた方はご存知通り、中国の今年の大きなテーマは環境対策です。世界第4位のGDPそして13億人を支えるだけの経済成長は環境を悪化させます。一人当たり数トンのCO2をどうしても排出してしまうことを考えると、巨大な人口とその文化的生活を維持させるにはどうしても環境悪化は避けられません。しかし中国は今後大きく舵をきることにしました。
カーボンフリーコンサルティングの植林事業は中国政府の政策とまさに合致しています。
今回の調印式にも迂県書記、県副長、任鎮長、白林業局長等錚々たる方々が出席してくださいました。多数のテレビ局と新聞社が詰め掛けたのも今回の事業が如何に注目されているかを表しています。

この契約を締結するまでには様々な苦しい交渉がありました。それを支えてくださったのは地球緑化クラブと地球温暖化防止、砂漠拡大防止、黄砂流出防止等に必死に取り組んでおられる中国の方々のおかげです。彼らの熱意が政府を動かしました。
今後長期間に渡り貧しい村に雇用を生み、地元の小中学生に環境教育を行ないます。
植林は単に炭素固定化だけが全てではありません。
地球温暖化の爪痕を少しでも癒していく地道な作業を行っていかなくてはならないと思います。