年末の御挨拶

  • 2009年12月31日

本年も格別の御贔屓を賜り誠にありがとうございました。
無事に一年を締めくくることができました。
スタッフを代表いたしまして心よりお礼申し上げます。
振り返れば創業以来ずっと走りまわっていたような気がします。
文字通りゆっくりと歩いた記憶がありません。
昼ご飯をまともに食べられた日は半分も無かったと思います。
多数のプロジェクトを各人が納得いくまで追求して約定していくためにスタッフ一同邁進してきました。
それは単にビジネスを発展させてきたということではなく、仲間との信頼関係を築き、
社会的意義のある事業を行っているという自信に繋がったのではないかと感じております。
この一年間でどれだけ多くの笑顔を生み出したのでしょうか?ちょっと数えてみました。
雇用の機会や生活報酬を提供させていただいた方の数だけでも2000名にのぼります。
途上国が大多数をしめますがそれでも大きな数字だと思います。
昨年の10倍、一昨年の100倍になります。
来年は既に幾つかのプロジェクトを実施する事が決まっております。
コンサルティングファームとして広い視点と鋭い洞察力を駆使して引き続き問題解決のお手伝いをさせていただいて参ります。
CSRの中でも環境分野が占める割合が大きくなってきています。
CO2削減は急務です。しかしCO2だけで環境を論じる事は危険です。
輸送にかかわる排出量が少ないからといって汚染にまみれた近場の商品を使うのでは本末転倒です。木を植えるのが良いと行って闇雲に植えてしまったら生物多様性の面から悪影響が出てしまう可能性もあります。
世界には貧困に喘ぐ人々が沢山います。人道支援と絡めた活動も求められています。
現在進めている幾つかのプロジェクトに関しましても来年早い段階でリリースさせていただく
予定です。
これからも様々な角度から取り組む独創的な存在としてもっと多くの方々に雇用を創出し、真に役に立つ活動を展開してまいる所存です。
よい年をお迎えください。

代表 中西武志

墓前

  • 2009年12月28日

この1年間で3回目の墓参りです。
インドネシア映画の父と呼ばれた祖父の安眠している墓地がジャカルタにあります。
墓参りするたびに不思議なことがあります。今年40年ぶりに祖父の作品が見つかり東京国際映画祭で上演されました。

墓で暮らしている人々がいます。寝起きを墓地でしているのです。
彼らに墓を綺麗にしてもらいます。
最近では私の顔を覚えていて墓地に到着するなり案内人が数名つきます。
越境の人。
三つの名前を持つ男。
激動の時代は熱い生き方をした人を作り出しますね。
墓地に花びらを沢山かけて生花を飾りました。
ポケットに入っている金を残らず彼らに渡しました。
ちょっと多かったのでしょう。
金は無くなりましたがふと気持ちが楽になりました。

常在戦場

  • 2009年12月27日

ジャカルタの街は本当に大きくそして中心部は進んでいます。
2億4千万人もの人を満遍なく富ませるだけの国力は無く貧富の差がとてつもなく大きいのがこの国と特徴です。

国連の安全基準値から考えても西ティモールは特別危険な状況ではありません。
しかし今回は東ティモールからの難民と原住民の間での騒動が小規模の暴動にまで発展してしまいました。
私は武勇伝を話すのも聞くのも苦手です。大方の武勇伝は誇張されたものであるからです。そして私は途上国での仕事が多い分自衛には注意を払っている方です。
今まででホールドアップに3回に遭ったことがあります。
いずれも20年程前の事です。
それ以来安全は金である程度買える事に気がつきました。
飛行場からの送迎も前もって手配しておきますしホテルもセキュリティーがしっかりした所を選びます。
夜の街も勝手が分からない時には出歩きません。

それでもジャカルタでは今年もホテルでテロがありました。
国連はむしろ標的にされる事もあります。
安全には気を配りますがそれでもどこかで判断を下さなくてはならないことがあります。
国境なき医師団で避難について学ばせていただいたことが知識として役に立っています。
過信も油断も禁物ですが過度に騒ぎ立てるのも戴けません。
今回はプロのドライバーと本部との頻繁な情報のやり取りで暴動が起きている地区を難儀する事無く通り抜けることができました。
歴戦錬磨の強者達の意見に今回は従って正解でした。
別に命が惜しい訳ではありません。
肚をくくっている分肝は座っています。気持ちの乱れ等微塵も起きませんでした。しかし不注意で志半ばで止めなくてはならないのが辛いだけです。
そんな考えをしてしまうのは実に親不孝者ですね。
日本は平和です。平和の時代に産まれ育ってきた世代はそれが当たり前のように思っています。
平和の有り難みを噛み締めながら謳歌するのがよいのでしょう。
しかし現実は違います。
日常生活で嫌な事があった時等落ち込んでしまうものです。
しかし本当に大変な事なのでしょうか?
振り返ってみて私はなんて実に些末な事に拘り思い悩んできたのだろうかと考えることがあります。
今にして思えばごみ程の価値もないものでした。
命さえあればやり直しができるのです。
常在戦場。
心掛けだけでもしっかりとしていたいものです。

WFP FOOD FOR CARBON FREE PLAN 1

  • 2009年12月26日

い出張でした。やっとジャカルタに帰ってきました。
WFPとの共同事業 WFP FOOD FOR CARBON FREE PLANのモニタリングに西ティモールに行くのが目的でした。


何度も来た行程とはいえ日中の車での移動が400kmにもなるのは中々過酷です。
勿論高速道路はありません。

3月に訪れた時とは見違える程土質が改善されておりそして面積も増えています。
夏には豆類やトウモロコシ等が収穫できて貴重な現金収入を得る事ができたため村人は大変喜んでいます。

今年はカシューの木3万本、ジャトロファ6万8千本を植える事ができました。
ジャトロファは既に実をつけているものもありました。

きちんと時期を選んで専門家の意見を聞いて植え付けたので活着率は大変素晴らしい状態です。

雨期ですが今のところ恵みの雨が毎晩降ってくれています。
現在は108ha程ですのでまだそれほど大きな敷地面積ではありませんが炎天下の中のモニタリングのためあっという間に日焼けしてしまいます。
ここ数日間で真っ黒に焼けてしまいました。

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みんなの党 70回

  • 2009年12月18日

今日はみんなの党の方々とお話させていただきました。
実に若く、エネルギッシュで、聡明な方々です。
何よりよく勉強されている方々です。
私もコンサルタントとして自分の背丈の数倍の本を読み経験を積んできました。
専門家ですから当然です。
しかし政治家は経済や環境の他に防衛、教育、福祉、税等実にカバーする範囲が広くそして深い知識が要求されます。
私の専門分野だけをとっても、みんなの党の方々の知識は深くそして機智に富んでおられます。
全ての分野で変える力を持っているのが政治家です。
影響力が絶大である以上、核心まで追求し解決方法を見いだす途方も無い作業が必要です。
川田龍平議員から受け取った最新の著「誰も書けなかった国会議員の話」を早速拝読しました。
市民目線で書かれているのでおすすめです。
国家議員の日常が詳しく書かれていて政治家が身近に感じられると思います。
私には彼らが幕末維新の英傑にも思えてしまいます。
少人数だけども強い信念と行動力を伴った人々。
日本を変える権利を国民から与えられた方々です。
だからこそ切磋琢磨してリーダーシップを発揮して欲しいものです。
私の拙い話をお聞きいただいた議員の方々およびみんなの党の全ての関係者の方々に御礼申し上げます。
そして渡辺喜美代表をはじめ皆様の今後に大いに期待しております。
精一杯のエールを送りたいと思います。
頑張ってください。

これで今年最後の講演が終了しました。
丁度70回開かせていただいたことになります。
少なくないですね。
明日から国連WFPとの共同プロジェクトのモニタリングの為にティモールに旅立ちます

76 ムートンルートシルトと耽る夜

  • 2009年12月17日

石垣島から帰ってきました。
我が社の忘年会です。
忘年会が開かれると聞きつけた方から嬉しい差し入れをいただきました。
76年のCheteau Mouton-Rothschild
御礼申し上げます。

何事にも沈着冷静な池田取締役のコルクを抜く手が震えているようです。
ところで珈琲カップで飲んでよいのでしょうか?
至福の味。
30年以上も経って円熟されています。

その後開かれた忘年会では歴代のインターンも参加してくれました。
とにかく話題が多く実に様々な事を話します。
全く気さくな話題ばかりです。
いつも目を吊り上げながら働いているスタッフ達にとって少しばかりの息抜きなのです。
雑談の中から産まれてくるアイデアもあります。
私は議論の為に議論を重ねる事は好きではありません。
単に時間を浪費しているだけだからです。
また口先だけで行動を伴っていない事は好きではありません。
今まで多くの同業者やフリーのコンサルタントに会ってきました。
彼らの多くが優秀な方々でした。
しかし残念ながらその多くが仲介屋に留まっていました。
いわゆるinformation brokerです。
何故でしょうか?
これは業界の人々が陥る罠だと思っています。
人や物を繋ぐだけでは化学反応は起こりません。
どんなに辛く厳しくても理念を忘れず自ら考え活動することを続ける事。
色々な考えがあるでしょうが私にはこれだけは捨てられない事なのです。
効率も悪いこともあります。
試行錯誤しながら進まなければならないからです。
決して一人ではできる事ではありません。
皆と食事をしながらそんな感慨に耽ておりました。
スタッフの皆さんと応援してくださるステークホルダーの皆様全てに感謝です。

漁火

  • 2009年12月15日

暑いですねえ。思わず上着を脱いでTシャツになりました。
夜の海辺で漁火を見ていました。
石垣島に来ています。
この島のブランディングにお手伝いさせていただいていますが、徐々に成果が現れてきています。

東京駅を訪れる人の実に多くの方々が目にしています。
ミシュランで川平湾が三ツ星でそして石垣島が二ツ星に選ばれました。
我がホームタウン横浜は一ツ星でした。頑張って欲しいものです。

ここ半年でヨーロッパからの観光客が急増しているとの報告が入ってきています。
多くのメディアにも取り上げていただきました。
少しばかり今日は乾杯です。
石垣のおでんは味が濃いのですがこの季節はとても美味しく感じられます。

那覇に立ち寄る時にはいつも飛行場で富士屋のスイーツを買います。
これは旨いです。


Friday ~ Sunday

  • 2009年12月13日

金曜日には神奈川県産業廃棄物協会青年部にて講演をさせていただきました。
ご尽力賜りました梅沢部会長ならびに協会の方々に御礼申し上げます。
およそ40名ご参加いただきました。
当社が事務局をつとめさせていただいているCO2マイナスプロジェクトも既に450社も登録されています。多くのメディアに登場しています。
これからも盛り上げていきたいと思います。やはり我がホームタウン横浜での講演はどこか親近感があってよいですね。
日曜日の今日はPEACE BOATの忘年会にご招待いただきました。
懐かしい面々にお会いできました。150名程参加されているのでしょうか?私のような講師のことを水先案内人と呼びます。歴代の水先案内人およそ40名が参加されていました。皆さんそれぞれの分野で著名な方々です。
次のクルーズは年末に南回りで出航です。
時間がある方はいつか地球一周の旅に出られるのは如何でしょうか?
社会貢献の意味がわかるかもしれません。
貴重な経験ができる事だけは保証します。

餅つき

  • 2009年12月12日

今年もやってきました。
年の瀬恒例の餅つき大会です。
我が社の入っている郵船ビルの伝統行事です。

何故か餅をつきながら三人でぐるぐる回らなくてはなりません。
ちょっと生命の危機を感じますが1936年築のビルの伝統です。
新参者の理解が及ばない世界があります。

つきたての持ちは美味です。沢山いただきました。
いよいよ今年も終わりに近づいてきましたね。

どうやら私は余り休みはいただけそうにありません。
明日から沖縄出張です。

対馬

  • 2009年12月08日

竹敷の 黄葉を見れば 吾妹子が 待たむと言ひし 時そ来にける(大伴三中)
百人一首でも歌われている防人の島に来ています。
この地であたらしい活動を展開することになりました。
ご尽力賜りました事を御礼申し上げます。
これからしっかりと成果を残していきたいと思います。
対馬は実に歴史的にも文化的にも奥が深い島です。
そして地理的にも100以上の属島が存在しリアス式海岸が発達し、海岸線の距離は900kmを超えます。

豊かな自然が残っています。その反面対馬が処理する3分の1は海流に乗ってやってくるごみです。
私の足元にあるのは古墳です。

大きな黒い鹿が横を通り抜けました。


素晴らしい景色です。