横浜

  • 2008年04月24日

毎日東京に出かける用事がある。私だけでなくスタッフも同様である。
オフィスが手狭になったので新設することになった。
『東京に移転するか?』と尋ねたことがあった。誰もがNoと言った。別に東京が嫌いなわけではない。正直言って私もちょっと不便な時もあるが、横浜がとても好きだからなのだ。
渋谷からも東京からも直通で30分ほどで到着できる。
今日は、中田市長とお話しする機会をいただいた。横浜市は真剣にCO2を2025年までに30%削減するつもりである。強力なリーダーシップ。頼もしい。
我々の地元横浜に対する想いも一層強いものになっていった。
さて、明日から内蒙古に植林に出掛ける。
カーボンフリーコンサルティングではスタッフ全員が一度は現地に出向き、植林を経験してもらうことにしている。温暖化の状況を把握するために人為的砂漠拡大地域・黄砂流出地域・職が欠しい地域に出向いて、植樹のプロフェッショナルからの技術指導、現地政府との交流などをしてもらう。
実際に体験しないとわからないこと、現地の人に教えてもらうことは一杯あるはずだ。
デスクワークだけが仕事ではない。都心にいるだけでは温暖化の実態も掴むことができないのではないだろうか?

霞が関

  • 2008年04月24日

日本国内だけでなく、世界的にみても環境に関しての情勢は大きく変化してきている。
同じように森林吸収源、植林CDMについての情勢は大きく変化してきている。
お知恵と現状を把握しに林野庁にお邪魔した。私はいつも正確かつ最新の情報を頂きに直接伺うことにしている。
我々のような仕事には常にアンテナを張り巡らせておく必要があるからだ。今日も貴重なお話をお聞かせいただいた。
植林CDMの承認を得るのには我々のような民間企業の力だけでは到底限度がある。頼もしい方々のサポートがとてもありがたい。いつもとても感謝しております。

モチベーション

  • 2008年04月23日

仕事柄、多くの生産拠点や工場を見て回っていますが、本日訪問させていただいた石坂産業様にはとても感銘を受けました。とにかく先進的なのです。
ISO14001/9001/18001/ISMA27001を取得しているだけでなく様々な斬新的なアイデアを採用されていらっしゃる。
古紙再利用、ヒートアイランドリサイクル対策商品の開発、太陽光発電、雨水利用等、ゼロエミッションを本気で達成しようとされておられる。工場の周りの雑木林を綺麗に整備され人々の目を休ませてくれる。そして何よりどの従業員の方もはつらつとされている。素晴らしいことです。
経営陣が環境への積極的な取り組み姿勢を明確にされていることで社員のモチベーションも向上しているのではないでしょうか?

樹齢

  • 2008年04月21日

植林して成長した木はその出口をきちんと行わないと単なるデポジットで終わってしまう。固定化した物をきちんと保管するか活用することで二酸化炭素を削減できる。
しかし、ちょっと驚くニュースが届いた。
スウェーデン中部ダーラナ地方の山で、樹齢9550年と推定されるトウヒ類(マツ科の常緑針葉樹)が発見されたらしい。今までは最高齢の樹木は北米の樹齢4000〜5000年のマツ類とみられてきたが、放射性炭素による年代測定の結果大幅に更新されたそうだ。

9550年前というと???何時代だろう?
壮大な話である。腐らずに生きているのであれば固定化されるはずだろう。しかし誰が将来活用できるのだろうか?いやはや奥が深い。

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Earth Day Tokyo 2008

  • 2008年04月19日

深夜に帰宅したにもかかわらず早朝に家を出る。
あまり口にしたくはないのだがこの状態はやはり忙しいのだろう。
スタッフは早朝からEarth Day東京2008出店の準備に向かった。私はテレビの取材が入っていたので出たり入ったりの状態だった。時たま小雨が降る中実に多くの方々が訪ねてきてくださった。
兵庫県で間伐材利用を積極的に推進されている木原木材店様もその御一人。
手入れされずに、不健康な山林に間伐をすることで手をいれ、山の健康作りを推進されている。
木は成長の過程で炭素固定化するが、腐らせてしまっては意味がない。燃やしてしまえば固定化したものはゼロになってしまう。
環境植林といえども植えっぱなしでは意味がない。きちんと手入れを行い最終的に伐採した時に固定化できる方法を採用する必要があるのだ。

満員御礼

  • 2008年04月19日

足元悪い中、FOREST ACTION−植林による温暖化防止協議会のセミナーにご参加いただきまして誠にありがとうございました。様々なご質問、そして熱い想いをご意見として頂戴いたしました。心よりお礼申し上げます。今後はNEWS&TOPICSに記載させていただきましたような内容を中心に有識者の方々に出演を依頼してまいります。またぜひ聞いてみたい内容がございましたら info@forestaction.net までご要望をお送りください。 
例えばこういうのはいかがでしょう?
ご存知の方も多いかと思いますが、中国では排出権創出した側に課す税率が極端に違います。化学系プラントには50%以上、自然エネルギーに関しては数パーセントとなっています。果たしてこの税率のメリットは?購入者側にとってのデメリットは?などなど
専門家の話を聞いてみたいと思いませんか?ちょっとマニアックすぎますか?(適任者を探して講演依頼するのも大変なのですが。。。)

教訓

  • 2008年04月18日

若いころの話だが、東大の大学院で学んで幾つかの教訓を得た。そのうちのひとつが「自分で理解できるまでは手を出すな」というものがある。
当社は排出権も取り扱っているが、自社で植林を行ない管理しているというユニークな会社である。率直なところ業務に必要なプロセスに関して両者を比べると、遙かに植林の方が煩雑である。新規植林に関しては幾つか乗り越えなくてはならないハードルはあるが測定に関しては既に様々なデーターがある。
それでも当社の植林地内及びその周辺地に関しての科学的データーの蓄積や、林業試験場等からのデーター収集は欠かせない。またそもそも長期間に渡り管理する必要があるので民間企業が管理するのでは信頼性に欠けてしまうと言われかねない。その点をクリアにするためにも現地政府・地方自治体の協力なしでは成り立たないのだ。
勿論排出権を創出している化学工場とかにも火事や運営会社のクレジットリスクだってあるのだが、植林に関しては期間が長い分だけしっかりとした管理体制が維持できるかどうかがポイントとなる。そして自然を相手にしているので鹿に幹を齧られた等という極めて現実的な問題にも対処しなくてはならない。
好きでなければ続かないと思う。排出権も90年代半ばから既に金融商品の一種として米国で産声を上げて以来の付き合いだから理解できる。植林に関しても炭素固定化の測定方法などはそれほど難しくない。難しいのは永続性と固定化後の処理の仕方である。
しかし、REDD(森林減少・劣化からの温室効果ガス排出削減)についてはどうしたものかと悩んでしまう。カーボンフリーコンサルティングの植林地は50年以上森林でなかった土地しか選んでいないが、あまりに広大な土地なので一部には森がある。簡単に言えば森を伐採しないできちんと管理すればその分を吸収源を守った=CO2排出を防いだという図式なのだが、その算出には実際には複雑なプロセスを伴う。
また、算出方法以前の問題として、森林産業の活性化につながるのか?資金を公正に分配できるメカニズムの構築、森林に依存して生活していた方々に寄与することができるかなどの点について未だ確証が持てないのだ。学者や政府機関に教えてもらってもどうしてもまだ納得いくレベルまで落とし込めていない。また今日も森林認証を行っている方々と打ち合わせをして教えていただいたのだが、まだ未知数な部分が多く残ってしまっている。
多くの可能性を秘めているREDDだが色々議論されている段階なので当社が自信を持って踏み切るには早いというスタンスを取らざるを得ない。
しかしいつか実現していきたい次のステップであるとは考えている。

今後のセミナーの予定

  • 2008年04月17日

セミナーを開催させていただきますと毎回沢山のお申込みをいただき満席の状態です。心よりお礼申し上げます。今後は会場を変更するなどして善処させていただきます。
今後のセミナーの内容(予定)をお伝えいたします。
これからも各界の有識者・研究者によるセミナーを適時開催してまいります。日程等が確定いたしましたらホームページ上でご案内申し上げます。
* 森林減少・劣化からの温室効果ガス排出削減(REDD)
* CDM植林の現状
* 永続性の確保
* 海外の植林によるカーボンオフセットの事例
* 森林吸収源測定方法
* 木材及び木質バイオマスの利用について
* 国内林業の未来
* 地方自治体の取り組み
* 排出権取引の現状
* 国内CDM取引について等

コンビニで弁当と排出権を買う。。。。ブエノスアイレス午前零時

  • 2008年04月16日

行ったこともないのに何故か特別に惹かれる町。ブエノスアイレス。いつか行ってみたい。
疲れ果てて帰宅するとテレビも観たくない。心休まる音楽を一曲だけ聞いて泥のような眠りにつく。最近はJazzかタンゴ。特にブエノスアイレスの冬とブエノスアイレス午前零時がお気に入りである。一足先にブエノスアイレスを旅した敬愛する兄によるととても大人の街らしい。
今日は朝から提案書づくり。有難いことに常に数多くの案件を抱えている状態である。会社としては嬉しいことなのだろうが、スタッフも私も相当ストレッチしている状態である。
電話が鳴る。気がつくとオフィスには誰もいない。またお仕事をいただく。有難いことです。3時に弁当を買う。3時半に電車に乗って渋谷へ。これでも飯を食べれただけスタッフよりはましだと思うことにした。カーボンオフセット・フォーラムのキックオフミーティングに参加する。大勢集まっているが知っている顔が多い。まだまだ日本においてのカーボンオフセットは黎明期なのだろう。
しかし、弊社がもともと主張していたように、カーボンオフセットは3Rを実践した上でも排出してしまったものに関してオフセットする、カーボンオフセットは免罪符ではない、カーボンオフセットは一ツールに過ぎない、時代はカーボンマイナスに向かっている、という風潮に変わってきたような実感を持てた。
弊社はCERといった排出権も取り扱っているが、自社で植林もするVERも取り扱っている会社である。そして排出量の測定、削減のプランニング、CDM申請のお手伝いなど幅広いコンサルティング業務を行っているユニークな会社である。最近は特に植林の持続性に関しての質問を多くいただいている。
植林によるカーボンオフセットについては様々な議論がある。そのひとつが「永続性」である。確かに不確実性を伴う部分はあるし万能のツールではないであろう。
しかし、排出権も万能のツールではない。同じように永続性については不確実性を伴う。
国連が認めたから安全だという風潮からは脱却しなくてはならない時期がきたのだろう。両者のいい所と足りないところを正確に認識したうえで取り組むことが必要なのだと思う。
多くの人々が温暖化防止についてまっさきに浮かぶのは木を植えることではないだろうか?
CERだけが温暖化防止に貢献するわけではない。
きちんと維持管理して、伐採後の処理まできちんと見届ければ間違いなく植林は有効である。
不確実性や測定が難しいからこそREDDも含めてテクノロジーによる正確な測定が求められるのではないだろうか?おっと、午前零時を超えてしまった。おやすみなさい。

土曜日のお仕事

  • 2008年04月12日

びっくりドンキーというハンバーグレストランをご存じでしょうか?
株式会社アレフが経営されています。アレフさんの環境への取り組みは日本における先駆けです。天然ガス車、生ゴミリサイクル、地中熱ヒートポンプといい素晴らしいシステムを導入されています。今日のお昼はそちらに伺おうと探してみたが、近くに店舗がない!
残念ながら頭はすでにハンバーグ状態であった。横浜近辺で有名なハングリータイガーで炭焼きハンバーグをいただきました。
おいしかった。こちらも食材に配慮してあってとても美味。と、びっくりドンキーの見学は次回になってしまった。私は環境配慮型とかロハスだのといっても、肝心のデザインや味が劣ってしまってはいけないと思っています。むしろ配慮型の商品の方が価格が高くなってしまう分だけ、別の形で付加価値を上乗せしていかなくてはならないと思います。
かっこいいデザイン、文句なしのおいしさ!実現可能だと思います。
八王子で開催されたブラインドサッカーの応援に出かけました。AXAさんやBLACK ROCKさんといった大手企業の看板の間に、弊社の看板が大きく飾っていただいていました。そうなのです。弊社はブラインドサッカーを応援しております。

スタッフのリクロウ君が最初から最後まで実施した案件なのですが、近くで見ていた私も興味があってどんなものかと覗きに行った次第です。正直言いまして、驚きました。もっとボランティア的色彩が強いのかと思いきや、単純に見ていて面白いのです。そのスピード感と言い、迫力があるのです。目隠しをしている選手がすごいスピードでドリブルし、シュートする。なんとゴールキーパーは目隠ししていないのです。それなのにとれないのです。それだけ強烈なシュートです。また蹴る方も工夫がしていてテークバックがほとんどない小さなモーションで打ってくるので、タイミングも方向も掴みづらいのです。パラリンピックの正式種目です。すごい競技です。一度ご覧になってください。



日本視覚障害者サッカー協会理事長 釜元美佐子さんとご一緒に撮影(あの釜元さんのお姉様です。)