燃えつきたいと望むならば

  • 2011年02月20日

随分前に、金がなくなったり、命を危険に晒す事は何故か怖く無くなりました。
それよりも、社会的意義を見いだせなくなった仕事を続けることの方が怖くなった時に起業しました。

正直なところもう一歩も進めなかった。
自分にだけはウソをつけきれないものです。
20年近くどっぷりと浸かっていた業界から目立たないように静かに去りました。
一度しかない人生をもっとヒリヒリと生きてみたかった。
中年の危機というものかもしれないですね。
しかし渇いたものを潤す為には捨て去ってから踏み出さなくてはならない。
もがき苦しみ助けられて進まなければ見えない世界があるのでしょう。
以前読んだ沢木耕太郎の敗れざる者たちの中に「人間には、燃えつきる人間とそうでない人間と、いつか燃えつきたいと望み続ける人間の三つのタイプがあるのだ」と書いてありました。
いつかヒリヒリするような夏がくるのでしょうか?
私はいつかを待たずに次に向かいます。
次はアフリカ・モザンビークを予定しています。

今夜は満月でしょうか?
ジャカルタの夜を照らしています。