アラスカへの想い

  • 2008年02月28日

いつかは行ってみたい場所の一つがアラスカだ。アラスカといえばオーロラ、アラスカ魂、沈黙の要塞、暴走機関車などが有名である。また星野道夫の写真と文に心を惹かれた人も多いだろう。私も好きな作家である。しかしなんといっても新田次郎のアラスカ物語を読まずにははじまらない。アラスカのモーゼと仰がれ、食糧不足や疫病の流行で絶滅に瀕したエスキモー一族を救出した安田恭輔。特に私は林の中でエゾ松の陰に倒れていた大島と初めて出会うシーンが好きだ。さらにミナノの3人の日本人が偶然にも出会ったのはアラスカのゴールドラッシュに夢を託した日本人がいた事に他ならない。今から100年も昔の話である。しかも極寒の地で偶然巡り合った人々。逞しい人々が熱く生きていたことに想いを馳せる。
アラスカ物語 (新潮文庫)


排出権取引のコンサルティング
カーボンオフセット イベントはカーボンフリーコンサルティング

どうやら

  • 2008年02月27日

皆様より励ましのメールやお言葉を賜りました。お礼申し上げます。
体調が悪い時というのは、何でもネガティブに考えてしまうのですね。冬の寒さを恨み、言うことを聞かぬ体を呪うという、相当ねじ曲がった精神構造に陥っておりました。2週間以上の体調不良は経験したことはありませんでした。少数(精鋭)の当社では、社長の私もきちんと戦力なのでしゃべれないと仕事にならないのです。ようやく咳はおさまりました。完治するまでもう少しです。酒をやめ睡眠をとっていたのにこれほど時間がかかりました。治ってくると普段見ていた世界もちょっと違って見えてきます。不思議なものです。バナナと牛乳にビタミン剤という生活とおさらばして、今日はランドマークタワーにあるお茶漬け屋さんに行ってきました。玄米ご飯に明太子おいしゅうございました。食欲も復活。そういえば寝ている間に様々な構想を練ってしまったので早速実行に移さなくては。と、やる気も復活。

久しぶりに

  • 2008年02月23日

私は全くもって体が丈夫である。産まれた時に数千人の中から健康優良児賞という栄えある賞を市長さんからいただいてからというもの大きな病気などしたことがない。会社はなるべく休まないようにしてきた。今週もなんとか乗り切ったが今日はダウン。病院にも数回通いレントゲンまで撮ってもらったが治らない。咳がとまらないのである。喉もひりひりと痛む。それでもどうしても話さなくてはならない打ち合わせなどには出席していたが昨晩からずっとベットに籠っている。お薬飲んで、体を温めて、睡眠をしっかりとる。というわけで本日は仕事をせずに完全休養日にしてしまった。
我ながら珍しい姿に思わず写真を撮ってしまった。誰だか分らぬ。

植林ポートフォリオ

  • 2008年02月16日

環境省が2月7日に発表した「我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)」において豪州のオフセット用クレジットに関して森林プロジェクト(新規植林・再植林、森林保全、森林減少の抑制)から生成されるものの記述があった。
(引用はじめ)森林プロジェクトについては永続性を考慮することを求められており、オーストラリア温室効果ガス対策局(以下「AGO」という)は森林プロジェクトからのクレジットには、非永続性に備えて何らかの方法で保険を設けることを推奨している。こうした背景から、森林プロジェクトを実施する場合は、複数のプロジェクトをポートフォリオ形式で管理することにより、リスク回避を行う等の対策が実施されている。(引用終わり)
当社の考え方も基本的に同じである。地域も樹木種類も複数分散して取り組んでいる。植林地域が限定されていたり、樹木の種類が単一だったりすると天災等の被害を受けた場合には取り返しが困難になってしまう。植林によるカーボンオフセットは間違いなく有用である。しかし、木が成長するには長い年月が必要だからこそ、リスク管理・リスク分散は必要であろう。

CO2固定化に植林は効果的です。

Stay hungry, stay foolish

  • 2008年02月13日

友人から教えてもらったAppleとPixarのCEO Steve Jobsのスピーチ
有名なスピーチらしいのでご存知の方も多いだろう。私は初めて見させてもらった。
足跡だらけの道を、手垢にまみれたガイドブック片手に進んでも何が楽しいのだろうか。
ビジネスの世界には誰も歩んだことのない大地が無数に広がっていると思う。彼のスピーチは心に刺さった。
こんな人が社長の会社だったら働いていても楽しいだろうなと思う。
Find what you really love. If you don’t know what it is, keep looking. Don’t settle.

Learning by doing

  • 2008年02月11日

環境ビジネスの世界はまだまだ試行錯誤の連続である。カーボンオフセットにしても排出権取引にしてもまだLearning by doingの状態である。しかし新しい試みというのは常にそういうものだと思っている。コンサルタントとして急速に進化しているマーケットに常にアンテナを張り巡らし、新しい知識を貪欲に吸収することに喜びを感じている。それらの知識は決して机上の空論ではない。実践で使用する為に必要な理論武装である。プロとして勉強することを止めた時は仕事を辞める時だと考えている。この習慣は社会に出た時からわが身に染付いている。外資系金融機関で長いこと働いていた。驚くほど進んでいた世界だった。飛び込んでみてカルチャーショックを受けた。

既に80年代後期には不動産の証券化を日本で実際に行っていた。その当時から電子メールを社内で用いていた。日本の金融市場ではTelexが全盛だった時である。金融の最新の商品の開発に長年携わることができた。ちょうど新しい商品が続々と開発されていた時代だったから常に勉強しなくてはついていけなくなってしまうような社会だった。デリバティブ、ABS、CDO、バイアウト案件、騒がれているサブプライムやモーゲージ等次から次に誰も開拓していない未知の世界に飛び込んでいかなくてはならなかった。そこに先駆者としてのメリットがあったからだ。17年間勤めてきて実感するが日本の金融機関の10年は先を行っていたのだろう。残念ながら金融市場は進化の限界点がきてしまっている。新しい商品の開発もなければ、小さなパイの取り合いに終始している。明らかに閉塞状態である。成熟してきたと言えば聞こえはいいが、若い世代が夢を見られなくなってしまっている業種になってしまったようだ。一方環境ビジネスはマーケット自体が手探り状態であるし、拝金主義者では決して働くことができない世界である。しかしこの世界にはとてつもない遣り甲斐と夢が詰まっていると感じている。

排出権取引のためのコンサルティング業務−今春開始

  • 2008年02月11日

排出権にも様々な種類があります
大別するとET(数値量目標が設定されている国間の排出権取引)や、JI(共同実施)とCDM(クリーン開発メカニズム)の3種類があります。
日本で取引されている排出権は主にCDMと呼ばれるものです。いくら京都議定書で定められた国連の認証を受けたCDMでも実は様々なリスクがあります。例えば、何らかの理由で計画が頓挫した場合には誰がリスクを負担するのでしょうか? 想定していた削減効果がなかった場合には誰がリスクを負担するのでしょうか?CDMの多くが先渡し契約に基づいています。これらデリバリーリスクの他にもリスクはあります。カントリーリスクや、契約に伴うリスクはきちんと把握されていますか?
購入される前にきちんと事前評価をしましたか?
投資リスクを回避するためには事前評価を行うことは必須です。OTCと呼ばれる相対取引が主であるので適正価格が不明瞭であったり、契約書の内容を他と比べることが困難であったりすることがあります。価格が安い排出権の中にはデリバリーリスクの高いものもあります。 またフロンや、一酸化二窒素などの化学系CDMの中には予め排出権を売却することによる事業収入が相当量占めるプロジェクトも存在します。勿論価格が安いから悪いというわけではありません。風力発電や太陽光発電にかかわるCDMだから優れているということは一概には言えません。しかし、仕組みが複雑で、さまざまな市場、さまざまな排出権がある中で、どの排出権のリスクが高いのか低いのかといった、最も大切なことが分かりづらくなっています。
排出権を購入するとどうなるのか?
購入代金は途上国における排出量削減(もしくは吸収量増大)が認められる案件に支払われます。きちんとこのフローが成り立てば技術移転も加速され、途上国における排出量削減にも貢献できます。購入すると排出権を管理するために国別登録簿の保有口座で管理されます。
会計上の取り扱い―2004年11月(2006年7月14日改正)公表された「排出量取引の会計処理に関する当面の取り扱い」に記載されているとおり排出権は資産として処理されるものです。使用目的で取得した場合には無形固定資産(または、投資その他の資産)使用時には、原則として「販売費及び一般管理費」の区別に適当な科目で計上します。また販売目的で取得した場合には棚卸資産として処理されます。
排出権購入で後悔しないために!
カーボンフリーコンサルティングでは、購入者が後々後悔しないように排出権購入のお手伝いをいたします。口座開設のお手伝いから、デリバリーリスクを回避した排出権のご紹介や、日本の信託方式に基づいた排出権など、お客様の目的にマッチした最適な排出権購入のためのコンサルティングをいたします。
今春業務スタート

名古屋

  • 2008年02月06日

久しぶりの名古屋出張である。午前中の打ち合わせ終了後、櫃まぶしを食べに行った。
念のため申し上げるが、仕事が終了したらお昼だったから必然的に昼食に行っただけである。櫃まぶしとはご存知の方も多いと思うが、細かく刻まれた鰻がお櫃のご飯の上に乗っている。1杯目はそのまま茶碗によそって、2杯目はわさびやねぎなどの薬味を乗せてたべるのである。味が薄かったらタレをかける。3杯目は、お茶漬けにして食べる。味を変えることによって飽きがこないのである。私の好物の一つである。正直に言うと、櫃まぶしを食べた事はスタッフにも内緒にしてあった。ごめんなさい。山本屋の名古屋名物味噌煮込みうどんをお土産で渡したのはせめてもの罪滅ぼしであった。味噌煮込みうどんも好物の一つである。ご存じだと思うが、味噌煮込みうどんはグツグツした土鍋に八丁味噌と白味噌のブレンドのスープが入っている。関東人には相当固めの麺をすする。これまた絶品である。念のために申し上げるが、勿論仕事の為に名古屋に行ったのである。

カーボンオフセットCD 
カーボンオフセット コンサートはカーボンフリーコンサルティング株式会社
相互リンク集
CO2固定化 

講演

  • 2008年02月03日

第8回NGO合同研究&活動報告会において基調講演をさせていただいた。題目は
「環境とお金」である。環境悪化を食い止めるのには金が掛かる。どれぐらい掛かるのかといった具体的な試算を行ってみた。また、温室効果ガスを排出している国別の割合、日本における企業:個人の排出量の比率、排出量の多い業種等を公表させていただいた。また、最近のSRIの動向や、技術革新によって様々な温室効果ガス削減方法ができていることをご紹介させていただいた。勿論カーボンオフセットについても説明させてもらった。

参加者は実際に植林活動をされているNPOの方々や、現地の法制度を研究されている大学の先生方である。植林は二酸化炭素吸収のみならず、砂漠拡大防止、黄砂流出防止等様々な効果がある。植林CDMは制度の垣根を高く設定しすぎたため、検査やモデル構築のために莫大な費用が発生し、実用性に著しく欠けてしまっている。世界でも数件しか実績がない。それは制度の不備であり、植林による二酸化炭素吸収が阻害されるわけでもない。植林による二酸化炭素吸収のきちんとした科学的データーは複数存在する。心無い人が、排出権以外はカーボンオフセットと認めないなどと偏った発言をされるのを聞いたことがある。実際に植林活動に取り組まれている方にそうした動きがあると警鐘を鳴らした。
カーボンフリーコンサルティングでは年内に排出権購入に際してのコンサルティング業務を開始する予定だ。対象は法人限定である。しかし、左から買ってきた排出権にマージンを上乗せした上で右の購入者に転売するようなやり方はするつもりはない。それは当社の経営方針に反する。最近は信託方式を利用した法的にも購入者保護がされている商品も出現してきた。あくまで弊社は煩雑な購入プロセスに関するコンサルティングや、きちんとした排出権の購入に対するお手伝いをさせていただくだけである。また、CDM組成のお手伝いも行う予定である。実際に温室効果ガス削減効果を上げられる方法や認定のお手伝いをさせていただく予定である。いずれにせよ、カーボンオフセット植林は引き続き主要業務の位置づけは変わらない。

御徒町のガード下の居酒屋で、参加者達と終電近くまで飲んだ。全品315円と格安である。高い志と、実行力をお持ちの方々との話が退屈なわけが無い。素晴らしい出会い。そして様々な教えをいただいた。今後も様々な面でかかわりを持たせていただけることだろう。

ロンドン

  • 2008年02月01日

NHKのクローズアップ現代で特集されていたから観られた方も多いだろう。私もロンドンに都市部への車の進入制限が導入されたときは驚いた。カーボンフリーコンサルティングのサポーターブログを書いてくださっているKさんとロンドンで食事をしたときに教えてもらった時には、随分と思い切ったことをする市だなと強烈な印象を持ったことを覚えている。明らかにロンドンでは自転車通勤が増加しているのが目に見えてわかる。これは渋滞税といわれている。監視カメラで制限無視の車には1万円以上の罰金が課される。国の目標が2050年までに1990年比60%削減することだが、ロンドンは2025年に達成する目標である。この渋滞税の効果で20%削減達成である。270億円の渋滞税の収入は公共交通手段のインフラ整備に当てられる。バスの本数や路線を大幅に増やし、乗客数は30%以上増加した。ロンドンの人口は700万人程度である。東京や大阪といった大都市で何故できないのだろうか?ロンドン市の関係者は他の大都市への同じような取り組みをして欲しいと求めている。60%削減は自動車と発電施設の改善・削減で十分達成可能らしい。残念ながら日本は環境問題に関しては後進国である。未だに地球温暖化の何が悪いとか、二酸化炭素が増えると何が悪いのかといった声が聞こえるのは悲しいことである。既にヨーロッパでは常識になっていることを認める努力すら怠っている人々が残っているのは大きな問題であろう。次の世代の人々に生活しやすい世界を残してあげるのは今の世代の人々の義務ではないだろうか?現在であれば世界のGNPの1%のコストで温暖化を抑えることができる。時間が経てば経つほどコストは高くなっていく。日本の大都市も低炭素都市への挑戦をしてほしいものだ。