You walk, I run

  • 2008年11月29日

虎ノ門のパストラルホテルで『カーボンオフセットとバイオ燃料のCDM化』と題した講演を行いました。大勢の企業からご参加いただきました。お礼申し上げます。
来週も名古屋・東京・横浜で3件ほど講演をお引き受けしています。
皆様の関心の高さがひしひしと伝わってきます。
そしてその翌週はインドネシアに旅立ちます。国連とのプロジェクトが始動しようとしています。とてもワクワクしておりますが、詳細を公表できるまでにはあと数か月必要です。
金曜日の夜。スタッフ一同どっぷりと疲れているのがわかります。何人かのスタッフは徹夜していました。労うために近くのバーに繰り出しました。凄い勢いでビールがなくなっていきます。そこでも仕事の話。みんな働くことが好きなのですね。
土曜日。ちょっと一息。何冊か同時に読み進む癖については先日BLOGに書きましたが、今は海洋ジャーナリストの内田正洋さんからお借りした『森が消えれば海が死ぬ』と『世界は「使われなかった人生」であふれている』の二冊を読んでいます。海の砂漠化が広がっています。日本にも地球温暖化の影響は進んできています。

自分は何ができるのだろうかといつも考えています。幾つかのアイデアが浮かびました。単発ではなくて継続できる取組みです。そんなことを考えていたら海が夕焼けに染まっていました。江の島の奥に遠く富士が見えます。海風がとても気持ちのいい一日です。

本郷

  • 2008年11月25日

今日は東大工学部で講演をさせていただきました。
大学院工学系研究科副研究科長の堀井教授には心よりお礼申し上げます。
また色々とご手配下さったDさんにもお礼申し上げます。
恥ずかしながら、私は東京大学の大学院を中退してからというものほとんど学校には足を踏み入れた事はありませんでした。
何となく思い入れはあるのですが中退してしまったからか足が遠くなってしまっていました。
不思議と今日は感慨深いものがありました。
修学旅行生と思われる高校生たちに混じって、思わず赤門の前で記念撮影をしてしまいました。
この場所で随分と研究心に燃えていた時期もありました。
あれから時間が経ちました。
三四郎池、安田講堂、図書館。
変わらない建物もあります。
色々あったけどこれでよかったのかなとひとりごちたりしながら銀杏並木を歩きました。
この時期のキャンパスはとても美しいのです。
先輩起業家の萬世リサイクルシステムズの藤枝社長にもご講演をお願いしました。
今日は私と二人でお話をさせていただきました。
元プロ野球選手が180度方向転換して大勢の社員を率いる会社のトップになられた方です。
話が面白くないはずがありません。
自分の講演が終わると私も学生に混じって話を聞かせていただきました。
持ち時間をオーバーしても熱心な学生からの質問を数多くいただきました。
環境ビジネスは、優秀な若い方が夢と誇りを持って働ける分野だと思います。
まだまだ社会的認知度は低い分野です。
しかし混沌とした社会で、そして働く意義すらも見出せない中でとりあえず就職するのはとても危険だと思います。
価値観が多様化しています。
社会的な意義がないのに金を儲けるのが一番なのでしょうか?
いらないものを作って売ることが一番なのでしょうか?
一度就職してしまいますとその会社や業界から転身するのはとても大変なことです。
惰眠を貪る時間はありません。
大酒を飲んで会社の悪口を言っている場合ではないのです。
やりたいことが分からないなんて寝ぼけていないで、世の中には数多くのやらなくてはならないことがあることを知ってください。心からエールを送りたいと思います。

アルゴア氏の講演

  • 2008年11月19日

今日はアルゴア氏の講演にご招待いただきました。
私はとても感動しました。
直接お会いできたのも光栄ですが何よりも話の内容が素晴らしかったのです。
Changing course… Making difference
科学者の中には地球温暖化とCO2増加の関係を否定する人はいません。発表された千件近い論文の中にも否定的なものは一件もありません。しかし米国のマスメディアでは多くの記事が懐疑的な見方をしているそうです。とても悲しいことだと思います。
地球温暖化のメカニズムはそんなに複雑ではありません。猛烈な勢いで溶けている北極圏の氷は地球の冷却装置だったのにこのスピードでは90%以上が氷で跳ね返してた赤外線が吸収されさらに加速度的に温暖化が進んでしまう恐れがあります。
今後は農作物が大幅にとれなくなり、洪水や干ばつにより環境難民が増加の一途をたどることになるかもしれません。
アルゴア氏は悲観的な事実を述べるだけでなく、世界が協力したおかげでフロンガス削減・オゾンホールの大幅減少につながった例などを話してくださいました。
今年はパチャウリさんのお話も直に聞けまたし、今日はアルゴアさんにもお会いできてとてもうれしく思います。
私はカーボンフリーコンサルティングを立ち上げてよかったと感じています。
来週も再来週も3回程講演会を開かせていただくことになっています。
環境問題に関する意識が少しでも高まり、行動を起こしてくださる方が一人でも増えていってほしいと思います。微力ながら頑張っていきたいと思います。
私のBLOGにも掲載させていただいている、長谷川章さんが自作のオブジェをアルゴアさんに手渡しされていました。木は炭素を固定化します。しかし植えるだけでは意味がありません。きちんとした出口まで見届けることが大切です。このようなオブジェが世界中に広がることは決して無意味なことではありません。

あきらめることはありません。温暖化を止める方法は幾つもあります。
まだ間に合います。

奄美

  • 2008年11月18日

奄美に行った話をするともっと写真が見たいと言われます。
そういうわけで先週行った社員旅行について少しばかり書いてみます。

この島は特別です。特別と言っても別に私にだけ特別なわけではないと思います。
独特なのです。沖縄には何度か行ったことがありますが、近いのに沖縄とも違う文化。
観光地化があまりされていないからでしょうか?自然が色濃く残っています。食文化も違います。
初めて訪れた島の大きさ、雄大さに驚きました。
とても美しい島です。仕事仲間とカヤックにのって、船でしか行けない浜に上陸しました。途中で大きな海亀に遭遇しました。みんな一目散に海に飛び込みます。
この時期でも水着で泳げます。水深は6-7メートルでしょうか?はっきりと底まで見えます。

私の仲間は海から離れては生きていけない、心底海を愛していることがわかりました。

海中の彼らは文字通り海と一体化しいているように思えました。
何時間でも海で遊んでいることができるのでしょう。
海でとれた貝と海藻でスープを作ります。余ったら海に帰してやります。
金では買えないものがあります。一度しかない人生です。
精一杯生きて、精一杯楽しみたいものです。また仲間に対する尊敬の念が深まりました。


WALK THIS WAY =AEROSMITH

  • 2008年11月17日

『あにき~、こんどのあにきのたんじょうびぷれぜんとはなにがいい?』と、小学生だった私は兄に聞きました。
『エアロスミスのレコードが欲しいな』と言われ手のひらに「えあろすみす」とかいてレコード屋に買いに行ったことを覚えています。
32年前。WALK THIS WAYが収録されたLPです。
RUN DMCがカバーして人気が復活し、最近ではキャメロンディアスが出ていた携帯のコマーシャルでも使われていました。
最近iTouchを購入しました。
なかなかの優れものです。WI-FIがつながればメールも使えるのでPCも持ち歩かなくても済むかもしれません。
iTouchを購入したおかげで昔の曲を一杯聞いています。
AEROSMITHの32年前のアルバム。ところが全然古くないのです。
よほど革新的だったのでしょうね。
フランクシナトラの後に急にエアロスミスが流れるとびっくりしますが、今にして思えば両者とも古い曲なのでしょう。
電車での移動はPCと睨めっこが多かったのですが、音楽が聴けると気持が落ち着きます。

牛肉と馬鈴薯

  • 2008年11月16日

寒くなってきましたね。湘南地方では雨模様です。
こういう日には読書なんていかがでしょうか?
私は複数の本を同時進行で読んでいくという変わった癖の持ち主なのですが、現在は国木田独歩の牛肉と馬鈴薯と小津安二郎の食卓、ALASKA 風のような物語等を読んでいます。
国木田独歩は芥川龍之介が『時に空に舞い上がる』と語ったほどユニークな表現力に満ちています。
近代文学で独自な地位を保っているのも彼に続く人がいないからなのでしょうね。
とてつもなく悲哀に満ちた事を俯瞰して淡々と綴る詩。短編としては中々読みごたえがあります。

Friday Night

  • 2008年11月15日


仕事でお世話になっている方と打ち上げ兼打ち合わせで会食に行きました。
餃子かシュウマイで迷いましたが、結局池波正太郎が愛した餃子のうまい店蓬莱閣に行きました。
この店の食べ方では醤油をつけないで酢とラー油のみでいただきます。
焼きも蒸しも水もすべてうまいのですが、私はこの店では焼きがお勧めです。
紹興酒をいただきました。
そのあとは中華街の老舗のジャズバー491にライブを聴きに行きました。
ジャズ研に属していた私は今でもたまにいい音楽を聴かないと耳が寂しくなってしまいます。この店には私の師匠がよく演奏していました。
YOKOHAMAという有名なカクテルとシャルトルージュをロックでいただきました。
ウッドベースとギターのみのシンプルな構成。いい夜です。

亀と泳ぐ

  • 2008年11月13日

研修旅行で奄美大島に3日間行ってきました。
私はこの島を始めて訪れました。
沖縄とは違った不思議な魅力にあふれている島です。

経営に携わらせてもらっている会社のスタッフ13名で繰り出しました。
日頃猛烈に働くプロの方たちです。
皆さん色々な修羅場をくぐりぬけてきた経験豊富な方たちですので、互いをとてもレスペクトしています。突発的な事が起きても対応できますし、少々のことならば自力ですぐに修正がかけられる人材の層がとても厚い会社になりました。
私はスタッフ一人一人と話す機会が持てたことがとても有意義でした。
夜は黒糖焼酎を飲んで色々な話をし、三線に合わせて皆で踊りました。
この島のおおらかさに触れることができました。


空き時間に宿の前のサーフポイントに入るとひょっこりとウミガメが頭を出しました。
1m近くの大きさはありました。
最初の二日は生憎の空模様でしたが、最終日にはやっと晴れました。シーカヤックでしか行けない入り江でダッチオーブン料理をいただきました。
贅沢な時間です。このような時間を持てたのはとても幸せでした。
普通社員旅行というと余り好印象をもたれないものです。しかしプログラムを工夫すればTEAM BUILDINGにも役に立ちますし、そして何より日頃経験のできない貴重な旅にすることができます。皆さんの満面の笑みをみると、1年間頑張ってきたスタッフに少しだけ恩返しができた気がします。


門出

  • 2008年11月11日


日曜日にはかつての部下の披露宴にご招待いただきました。
青山のレストラン。
普段は横浜と東京のオフィス街や地方出張が中心ですので、週末の青山は久しぶりに訪れました。
この街には随分と長い間暮らしていました。隅々まで知っています。
そんな街でのat homeな雰囲気の宴席はなんだかとても居心地がよく色々な方とお話をさせていただきました。

集まっているのはかつての同僚たちです。
変わらない面々です。
すでに投資銀行を去り時間も経っているので久しぶりに会った方々もいました。
自分では起業してからの時間はとても早く、そして沢山の方々にお会いし、そして色々な事を学ばせていただきました。
何となく流れた時の大きさを感じた一日でした。
現在金融業界は未曾有の状況で、誰もが将来に不安を抱いています。
職がなくなるか、もしくは職場がなくなることもあり得る業界になってしまいました。
皆さんの健闘を祈るとともに、若い世代に夢を提供できる職場を作ってほしいと思います。
世の中には楽しい事も不条理なこともいっぱいあり、そしてやらなくてはならないことが沢山あることを学んでいってほしいと思います。

Balance

  • 2008年11月08日


ごく普通に生活していても火の粉は降りかかってくることもあります。
いいことばかりではないし、むしろ悪いことの方が人生においては多いのかもしれません。
それでも悪い事はいつか終わりを迎えそして、穏やかな日々が巡ってくることは長年生きてくると経験としてわかってきます。
だからこそ、悪いことばかり続いても動ぜず、慌てず、いいことがあってもはしゃぎ過ぎず平常心を心がけて生活していきたいと思っています。
今週は色々ありました。とても疲れました。
心のバランス。体のバランス。うまく調整して生活しないといけないのでしょう。
今日は目が覚めると生憎の冷たい雨。少し躊躇したのですが、海に出かけました。
波はないのですが、ロングボードを持ってパドリングに出かけました。
パドリングというよりも海に浮かんだり泳いだりといったほうが正しいのかもしれません。ボードの上でうつ伏せで波の音を聞いていると、すぐ近くで水の撥ねる大きな音がしました。
40cmぐらいはあるのでしょうか?魚が何匹か周りを飛び跳ねています。
私はボードから飛び込み、海の中を潜ってみました。
この季節は外の気温よりも海水温の方が温かいのです。
僅かな時間でも、海に浸かることが私のバランスのとり方です。

今年初めて薪ストーブに火を入れました。毎年この日がとても楽しみなのです。
イギリス製の窓の大きなストーブです。
化石燃料を使わないので、木を大量に植えている私にとっては最適なストーブなのです。
火をつけるのは大変ですし、タイマーもないのですが、高性能です。熱効率も高いストーブです。体の芯まで温まります。
コーヒをストーブの前で飲んで解凍します。
近くに山があれば山でもいい。大きめの公園があれば公園でもいいと思います。自然と少しでも触れる時間を持ってみるのはいかがですか?ささくれ立った気持も穏やかになると思います。