クジラのいる海

  • 2010年02月22日

アンドボード湾に入りました。
チリの南極観測基地を通り過ぎました。
更に奥地へと向かいます。
ペンギンが並泳しています。
またシャチが顔を出しました。今日何度目でしょうか。
近くでクジラが潮を噴きました。
南極の景色は筆舌し難いほどです。
眠っていた感性が急に刺激され余りの美しさに息をのみました。
北極ではなく南極ならではの、切り立った山々が海からそそり立っています。
ダイナミックな景観です。殆ど海岸はありません。
空の青、雲の白さ、雪山、そして海。
神々しさに何時間でも見つめてしまいます。


Wild At Heart

  • 2010年02月20日

夜に講演会によばれました。
Wild At Heartと題して私の人生談を聴こうという企画でしたが、私には成功談等無いしむしろ失敗ばかりなので、結局反面教師にしかならなかったと思います。
どうした事か昔から自分でもコントロールが出来ない感情があります。
目の前のものを選べば「幸せになる」という選択肢があった時には私にはそれを選ぶ事がどうしても出来ないのです。
幸せよりも孤独で困難な道を選んでしまう性格なのです。
歓びに満ち足りた人生に恐れおののき後ずさりしてしまいます。
何故なんだろうと悩んだ時期もありました。
いや今でもそうなのかもしれないです。
こんな男が皆の前できっと夢は適うんだ、こうすれば幸せになれるんだ等という事はどうしても出来ませんでした。
世のカリスマという方たちは何ら戸惑う事もなく人々を導いていくのでしょう。
私はどうも斜に構え物事の裏側や哀しい部分を見てしまう癖があります。
どこかしらけているのでしょう。
社会起業家とよばれる事が多くなってきました。
そしてその言葉の白々しさを自分が認識した上で敢えて使うこともあります。
それでも進んでいかなくてはならない事が多いのです。
机上の空論や立派な口上など言う人は私には何ら興味の対象にはのぼりません。
実際どのような活動をしてきたのか?
Take action.
世の中には遣らなくてはならない事がこれほど多いのに理想論ばかり言っている人々は結局バーチャルの世界しか生きていないのです。
現実に何を行うのか?そのためにどのような戦略をとって効果的な活動に繋げていくのか?私がお伝えできる事はその程度のことになってしまいました。
ブエノスアイレスから3000km以上南下しました。
あと1000km程で南極です。


地の果て

  • 2010年02月19日

パタゴニアに上陸しました。ウシュアイアという街です。
南極への足がかりに立ち寄りました。
アラスカから南下するルート3の最終地点です。
ルート3を車で南下する旅をいつかはしてみたいものです。
アラスカ、アメリカ合衆国、中米、南米。
壮大な旅になることでしょう。
地の果てという名のワインを飲みました。
小さな街です。夕方からみぞれまじりの雨が降ってきました。

パタゴニア/フォークランド諸島沖

  • 2010年02月18日

毎日講演会には200名程のお客様が来場してくださっています。
そして開校したゼミにも30人を超える方が参加されています。
参加者も真剣だからついついこちらも正面からぶつかっていくことになります。
昨年の夏に参加した時も平均睡眠時間は4時間台でした。それで構いません。
覚悟の上です。手塚治虫さんや筑紫哲也さんといった方々も務められた水先案内人です。光栄な役をきちんと全うして次の方にバトンタッチしたいと思います。
現在最南端のウシュアイアに向かって航行しています。
遠くにフォークランド諸島が見えます。
パタゴニア地域です。
明日には上陸できる予定です。
その後一路南下して南極大陸に向かいます。難所が待ち受けており大変な揺れが予測されています。日によっては風速40mという猛烈な中の航海です。
各国の基地を抜けて奥地へと進んでいきます。私は南極大陸には初めて訪れますがとても美しい所だと聞きます。
基地があるのでネットが通じると聞きました。
現地の映像を出来るだけ掲載したいと思います。

ウルグアイに日が暮れて

  • 2010年02月16日

僅か350万人程の人口の国です。
横浜市と同じぐらいの規模ですね。
日本では余り知られていない国ですがタンゴ発祥の国と言われています。アルゼンチンも同じ事を言っていますが。モンテビデオという街に来ています。港から20分程車で行った牧場に来ました。田舎は良いですね。カウボーイを見ることができるのはアメリカ大陸だと南米の一部の地域になってしまうのでしょう。牧畜業が主要産業でありとても穏やかな静かな地方都市の趣があります。
スペインとポルトガルの植民地時代を経ているのでその時代の面影を旧市街地は残しています。


ブエノスアイレスを後にして

  • 2010年02月15日

懐かしいスタッフの方々にお会いすることができました。そして以前カナダ・アラスカ航路で御乗船されていたお客様とも多く再会できました。地球の裏側での邂逅はなんだか感傷的な気分になります。およそ3ヶ月かけて地球を一周しているクルーズです。既にリタイアされて時間に余裕がある方も、人生の岐路に立ち何かを掴みたくて乗船された方も一ツ屋根の下での生活です。そして様々な文化に触れる旅です。若いスタッフの方々が睡眠時間を削りながら働いている姿にはいつも感心させられます。彼らに何か貢献出来る事をしてあげたいものです。PEACE BOATはとてもリピーターが多いのが特徴です。満足度が高いからこそ再び船に乗るのでしょう。勿論あわなかった人もいるでしょう。しかし毎回数十パーセントはリピーターの方々です。それが雄弁に証明しているのでしょう。私はプロですから時差ぼけや睡眠不足、体調不良等は一切口に出す事は出来ません。そんなの自分で調整するのが当たり前です。
そろそろ出航です。河口を下りウルグアイに向けて出航です。

ブエノスアイレスの夜

  • 2010年02月14日

お世話になっている国連の機関と打ち合わせのあと街に繰り出しました。
南米のパリと言われているだけあって美しい町並みです。
私はブラジルの日本人街に行った事はありませんが、日本では見かける事ができなくなった古き良き文化が残っていると聞いたことがあります。ブエノスアイレスもスペインやイタリアの血が濃いだけあってそのようなノスタルジックな薫りがなんとなく感じることができます。
古い町並み。近代的な建物。旧市街地と新市街地の差の大きさに戸惑います。
アルゼンチンは牛肉とワインが有名です。とにかく大きな肉です。
炭で豪快に焼いて食べるのがアルゼンチン流です。肉はこうやって食べるのが結局は旨いのかも知れないですね。ワインはアルゼンチンならではの品種を頼みました。濃厚でしたが肉に負けないためにはこれぐらいのボディでなければ耐えられないのでしょう。
明日はいよいよPEACE BOATに合流します。今回で最後と言われている南極クルーズに旅立ちます。電波が入る時にはなるべく新しい情報をアップいたします。荒れる海。風速40mを超える日もあるようです。懐かしい面々に会う事をとても楽しみにしています。そこでまた私の講演で何かを掴んでくれる人たちがいる事でしょう。以前カナダ・アラスカ航路で乗船した時の方々とはその後も連絡をとらせて戴いています。教える側も教わる事がとても多かった旅でした。今回の旅ではどんな出会いがあるのでしょうか?日本に残って懸命に働いている人たちの為にも多くの事を成し遂げる事ができればいいなと思っています。ではそろそろ港に向かいます。

ブエノスアイレス午前零時

  • 2010年02月13日

名曲の名前にちなんでブエノスアイレス時間で午前零時に書いています。
ちょうどタンゴの第一幕が引ける頃です。
何故か無性に訪れたかった街です。
タンゴを踊りたいと思った事は無いのですが、響きが何とも惹かれるものがあります。哀愁が漂っていてとても大人の淫微さを感じさせます。


とても大きな街です。人口およそ300万人。
今日は一人で街を歩き夜にはタンゴを観に行きました。
ブエノスアイレスのマリアという曲が気に入りました。
とても官能的でした。男と女の情熱的な出会いと別れの繰り返し。悲哀に満ちた街は南米のパリと呼ばれるのも頷けるものがあります。

官僚たちの夏

  • 2010年02月13日

日本の反対側に到着しました。
南米は夏です。
夏と言えば官僚たちの夏(城山三郎)を読みました。
天下国家の為に全力で働く官僚たちの姿が描かれている名作です。
仕事柄経済産業省、環境省、農林水産省を中心に出入りさせていただいています。
普段接する彼らの多くが実に聡明でかつもの凄いハードワーカーです。
民間に入ったらどれだけ上にいくのだろうかと思う人材が沢山います。

同じく仕事柄多くの議員にお会いする機会がありますが、彼らの多くは官僚に太刀打ちできないのではないかと思います。
風を読む老練な政治手腕だけではもはや対応は出来ないのだと思います。
脱官僚が盛んにメディアに取り上げられていますが、その意義をきちんと伝えなくてはならないと思います。
根本的な事ですが官僚は大臣に雇われている訳ではありません。
国家に雇われている訳です。
大臣もまた国民に選ばれている訳です。
きちんと国民の声が反映するように改革が進む事が望まれています。


文藝春秋に渡辺喜美さんの「わが第三極宣言」が掲載されたので早速拝読しました。
お会いした時にお話される内容が中心でしたがやはりものすごい勉強量に裏付けされているからこそ核心を突く事ができるのだと感じました。
きちんと議論を積み重ねてきた経験に裏打ちされた言葉は重たいですね。
コンサルタントとしてその姿勢は勉強になります。

幾つかの法則

  • 2010年02月12日

ブランディングについては効果がはっきりと目に見えないものなのでどのように取り組めばわからないという声を多く聞きます。
実はブランディングには様々な法則が存在します。
そしてその法則も業種業態により様々に調整が必要で誰にでも100%当てはまるという答えは少ないのが実情です。
先日ロゴについて書き込んだら幾つかお声を戴いたのでもう少し細かくお伝えしますね。
ロゴの理想的な形は横長型でありその比率は幅2.25に対して高さ1であると言われています。
目が楯ではなく横であるという見やすさの点の他に、他社と複数のロゴが掲載される時にはスペースの関係で横長の方が不利にならないからだとも言われています。
また文字はブランドイメージを伝えたいが為極端な字体に走る場合が多く見受けられます。しかしブランディングとは人々の頭の中で想像を膨らます事が目的なので、頭に残らないような認識出来辛いものはロゴの意味をなしません。
そのため読みやすさこそを判断基準にすべきなのです。
ブランディングについては沢山の本が出ていますから参考になる情報を載せていきますね。
おっと飛行機に乗り遅れてしまいそうです。では