孤独の痛さに堪へ切った人間同志の 黙つてさし出す丈夫な手と手のつながりだ 孤独の鉄(かな)しきに堪へ切れない泣虫同志の がやがや集まる烏合の勢に縁はない 孤独が何で珍しい 寂しい信頼に千里をつなぐ人間ものの 見通しのきいた眼と眼の力 そこから来るのが尽きない何かの熱風だ kotaro takamura