金曜の夜

  • 2007年12月12日

あっという間に一週間が過ぎる。朝も昼も食べずに気がつくと夕方になってしまっていたりする日もある。先週の金曜日もふと時計を見ると既に夕刻。弊社みたいな小さな会社には土曜日というものは「オフィスの周りに家族連れが多い」出勤日であってなんら金曜日にうきうきするような気持にもならない。そうはいってもふと誰かと飲みに行きたい気分になった。うーん。こういう急な誘いに応じてくれる人はいないかな?っとふと浮かんできたのは、茅ケ崎に住む陶芸家の顔である。連絡をすると大丈夫だとのこと。それでは東海道線と横須賀線の交差する大船で飲もうということになった。横浜からも15分ほどである。実は大船という街に行くのは初めてであった。予定より早く着いたので街を徘徊した。うーん。なんとも淫靡な繁華街だ。いや住民の方にはそんなことはないとお叱りを受けそうだが、駅近くの一角はなんとも華やか兼猥雑な雰囲気が蔓延していた。居酒屋で酒を酌み交わした。
やはりアーティストとの会話は楽しい。小生もその端くれだと自認しているのだが、第一線で活躍している方のアートに対する見方はとても参考になった。
小生はアーティストに強い憧れをもっている。消えてなくなってしまう作品がほとんどだろう。それでも永久に残る作品を残せるチャンスもある。自分の仕事を後世に残すことができる職業は少ないだろう。
祖父は作詞家でもあった。女性名で湯浅みかという。祖父の「大江戸出世小唄」は現在でも歌い継がれている。羨ましいなと思う。

大江戸出世小唄
湯浅みか 作詞
杵屋正一郎 作曲
土手の柳は風まかせ
好きなあの子は口まかせ
ええしょんがいな
ああしょんがいな
きりょう良いとて自惚れな
どうせ一度は散る花よ
ええ風が吹く
ああ風が吹く
雨が降ったらその時は
俺の涙と思やんせ
ええしょんがいな
ああしょんがいな