汚れつちまつた悲しみは なにのぞむなくねがふなく 汚れつちまつた悲しみは 倦怠のうちに死を夢む 夏の空には何かがある、 いぢらしく思はせる何かがある、 焦げて図太い向日葵が 田舎の駅には咲いている 中原中也