Dark Night of The Soul

  • 2011年04月04日

被災地から戻ってきた。ここ数日間寝ていないし風呂にも入っていない。
疲れ果てて、東京駅から乗り込んだ電車では座ることができた。
神経が昂っているのだろうか目を閉じても寝る事ができない。
隣に座っている若いサラリーマン。手にはゲーム機を持ってカチャカチャカチャカチャと喧しい音を立てている。ちらりとみると、戦争ゲームで人を機関銃で撃ち殺している。カチャカチャカチャカチャ。永遠に続くように感じる。
発作的にそいつの胸ぐらを掴み引き摺り倒したい衝動に駆られる。(事例1)
今夜は眠れるだろうか?眠れたとしてもまた悪夢で目が覚めるだろう。大きなタンカーが津波に乗って襲ってくる夢や瓦礫に埋もれている夢。早朝覚醒が始まって1週間が過ぎた。睡眠不足の日々。(事例2)
被災地から帰ってくる人々にこのような事例が多く見受けられます。
アカデミー賞を6部門受賞したハートロッカー(The Hurt Locker)の冒頭シーン。 war is a drugとある。(原文はThe rush of battle is often a potent and lethal addiction, for war is a drug. -Chris Hedges)
極度の緊張状態を経験したものは勇気とか使命感とかそういったものではなく、別の物に突き動かされてまた現場に戻ってしまう事があります。
心的外傷後ストレス障害 PTSD.
現地で活動されている、自衛隊、自治体、消防団、ボランティアの方々のメンタルケアがどこまで対応できているでしょうか?
活動を終えて帰ってきた後のスタッフの心理的ケアも含めて、トータルで支援を考えなくてはならないと思います。
活動展開されている方々は是非一考を。