除染について 1

  • 2011年10月13日

第一原発の放射能処理のためにフランスのアレバ社へ支払う金額が問題になったことがあります。1トン2億円とか報道され、20兆から40兆円まで膨らむのではないかという報道までされました。これは誤報でした。
http://www.j-cast.com/tv/2011/05/26096572.html
国家予算から考えてそんな費用は勿論捻出は不可能です。
東電側の発表では531億円。これは浄化システム設置費用だけですが、それでも大幅に金額に差がありました。この他にも高濃度汚染泥の処理費用が掛かります。
除染については何回かに分けて書いてみたいとおもいます。
除染に必要なコストと効果的な除染方法についてデーターを提示してみます。
政府は除染に関する基本方針案骨子を発表しました。
・国が指定する除染地域は、事故による被ばく線量が年1ミリシーベルト以上とする
・高濃度の汚染廃棄物や除染後の土壌は排出した都道府県で処理または中間貯蔵する
・事故による被ばく線量が年20ミリシーベルト以上の地域を段階的かつ迅速に減らす
・事故による被ばく線量が年20ミリシーベルト未満の地域での住民の被ばく量を2013年8月末までに半減させる
・ 公園や学校など子供が生活する場所の除染を優先し、被ばく量を2013年8月末までに60%減少させる
3次補正予算では12兆円規模が予定されています。そのうち東日本大震災関係費として9兆1千億円を計上します。
2011〜13年度までの3年間で少なくとも1兆数千億円に上るとの見込みをまとめました。これには効果的な除染手法が決まっていない高濃度汚染地域の対策費、そして中間貯蔵施設の整備費は含めていません。将来的に負担はさらに膨らむと言われています。
実際にはどのぐらいかかるのでしょうか?
この予算でどこまでの除染ができるのでしょうか?
次回は費用について考えてみます。