サイレント津波の足音

  • 2011年03月02日

多くの人命に直結する環境問題はサイレント津波だと思います。
特に「水」。ライフラインの確保が今後こんなになる事が予測されます。
** タホス会議:人類最大の環境問題は 「水不足」である。
そして20年以内に水が枯渇する
Source: World Economic Forum January 2009
** 米国の50州の内、36州か水危機に直面する
Source: General Accounting Office 2008
** 中国の660都市の内、511都市で水不足、 さらに110都市は深刻な事態、汚染の拡大
以上 吉村和就著:週刊エコノミスト09年4月7日号より引用

アメリカでもコロラド川の水の確保のため州同士が争ったり、五大湖からの大量摂取により水位が下がってきています。
水が豊富な日本では余りピンとこないですが、日本にとっては大きな資源です。
そして海水から飲料水を作るプラント技術や濾過膜の技術の先端国家は日本です。
海水の飲料水化は大量のエネルギーを消費するため課題も多いのが現実です。
いつもカーボンフリーコンサルティングの講演会でお伝えしているのですが、環境問題で一番最初に人命が大量に失われる可能性があるのは「水」問題です。
水が無くなると、飲料水だけでなく、飼育、農耕にも著しい影響が出ます。
温暖化により雪解け水が不足し依存している人々の生活が激変する事が予想されます。
世界水ビジネス市場は110兆円規模に拡大すると言われています。
ニュースでも盛んに取り上げられている、海外資本による水資源目的の不動産投資。
日本にとっては地方自治体にも大きな収入を確保する機会を提供するはずです。
東京都や一部自治体の単独行動だけでなく、国家としてどのような戦略を持って諸外国に販路を確保するかを議論して欲しいものです。
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