スコープ3の時代に突入

  • 2011年08月21日

サプライチェーンのCO2管理が求められるようになります。
CSR調達の一種と考えても良いと思います。
グリーン購入からCSR調達への流れは加速しています。
例えば、環境配慮型の商品Aと環境配慮していない商品Bがあったとします。単純に考えれば中身に差がないのであれば商品Aを選択しようと考えるのがグリーン購入の基本的な考え方です。しかし商品Aの製造工場では実は児童労働が行なわれていたり、パワハラが行なわれていた場合はどうでしょうか?
人権はグローバルコンパクトを引用するまでもなくCSRの柱です。
総合的に判断してサプライチェーンから調達することを意味します。
スコープ1は直接排出、スコープ2は間接排出。外部から供給を受ける電力などを指します。ではスコープ3とは何か?スコープ1とスコープ2以外のものです。そういうと漠然としていますが、サプライチェーンやライフサイクルでのCO2排出という事を意味します。
排出量計算の世界的な基準の一つであるGHG プロトコルが新しいスコープ3スタンダードを公表しました。原料、輸送、販売、使用、廃棄と言った流れです。LCAと似通った概念です。
この流れは一つの標準になりますので皆さん目を通しておいた方が宜しいと思います。
これで大手だけでなくサプライチェーンでもCO2排出量計算が求められるような時代がすぐに到来すると予測されています。