取材

  • 2007年10月19日

有難いことに最近は取材の申し込みを頻繁に受ける。弊社は広告は殆どうっていないにもかかわらず、どこからか聞きつけて連絡を下さる。当社は明確な企業理念を持っているし、事業内容も分かり易いからこそ、弊社の趣旨に合わないインタビューはお断りしている。私はミーハーではない。テレビもニュース以外あまりみないので、アイドルのことはよく知らない。蝦ちゃんとすれ違っても多分気が付かないであろう。今回のインタビューには、俳優の横内正さんがいらしてくださった。水戸黄門の格さんである。繰り返しになるが私はミーハーではない。決して格さんに会いたいが為にインタビューを引き受けたのではない。でも正直言って会ってみたかった。記念撮影をしてもらった。亡くなった祖母ちゃんは、格さんと西郷輝彦が好きだった。大阪の家に行くと時代劇ばかり観させられたっけ。銭形平次の歌は今でも歌える。

COLD STONE

  • 2007年10月18日



甘い物は余り得意ではない。ケーキは苦手だ。そんな俺が最近ハマっているもの。それはアイスクリームである。オフィスのあるランドマークにあるCOLD STONEではベースになるアイスクリームを十種類ぐらいあるなかから選ぶことができる。おまけに試食もさせて貰える。そして数あるトッピングの中から幾らでも組み合わせる事が可能である。今回選んだのは、マンゴー、林檎、パイナップル、ブルーベリー、バナナにクッキーである。これをマイナス9度の台で混ぜ合わせてくれる。焼きたてのワッフルに乗せて出来上がりである。正直言ってこの組み合わせはオススメできない。複雑といえば極めて複雑な味だが、何を食べたのだかわからなくなる。そして、店員達がにこやかに歌ってくれる。正直言って、彼らの笑顔が俺には眩しすぎて痛い。それでもここのアイスクリームは美味いと思う。

赤レンガ倉庫

  • 2007年10月17日

ランニングを再開した。なまりきった体と、腰のまわりについた贅肉を落とす為だ。これでも去年はアイアンマンに出場したんだ。そう思っても気持ちだけで、体は全くいうことを聞かない。僅か数ヶ月で身体つきというのは変わるものだ。僅かな距離を走るだけでも、足が重くなり息が苦しくなる。オフィスの周りには素晴らしいランニングコースがある。オフィスからおよそ10分で赤レンガ倉庫に到着する。学生時代にここに来たときにはまだ廃墟であったが、みなとみらい再開発で綺麗に生まれ変わって久しい。ここを通り過ぎて、海沿いの柵にタッチしてから左回りで遊園地へ向かう。別に入場料を取られるわけでもない小さな遊園地の中を通り過ぎて、運河沿いを走る。行程およそ5km。30分ほどの短いランニングだが、コンピューターと睨めっこしていると浮かばなかったアイデアがひらめいてきたりするから、いい気分転換になっている。

秋 山 海

  • 2007年10月15日

最近は週末も祝日も関係なく働いている。運動する機会が減ってしまい、体がすっかりなまってしまっている。これじゃいかん。いつの間にか急に秋が訪れている。運動せねば。というわけで、日曜日には朝6時に起床して、山に走りにでかけた。トレイルランニングである。湘南でも葉山・鎌倉辺りには絶好のトレイルランニングコースが複数点在している。本日のコースは三ヶ丘とよばれるショートコース。急な登り。鼓動が早くなり、汗が滴る。山頂からは江ノ島は勿論伊豆半島まで眺められる。反対側は東京湾を越えて房総半島までみえる。私は、誰もいない早朝の山を一人で走るのが好きだ。しんと静まり返った緑のトンネルを走る爽快感は味わったものにしかわからない。たまに反対側から同じように一人で走っている人とすれ違う。山の中では皆が挨拶を交わす。単にマナーの問題ではなく、自然の中にいると、人は穏やかな気持ちになるのだと思う。
私の好きな詩に中原中也の、「お天氣の日の海の沖では」というのがある。
青いまま熟すことなく去ってったボヘミアン中也。
(前略)さうして働いた幾年かの後に、                       
人は死んでゆくんですけれど、                       
  死ぬ時思ひ出すことは、多分はお天気の日の海のことです 

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ソトコト 100号記念 シンポジウム

  • 2007年10月12日

草月会館で催されたソトコト100号出版記念のシンポジウムにご招待いただいた。
環境問題に積極的に取り組む企業や、政府金融機関、環境省の方々が多数出席され、プレゼンテーションをしてくださった。個企業の具体的な活動も興味深かったが、排出権取引についてのパネルディスカッションは大変面白かった。小黒編集長の辣腕がソトコトをここまで大きくさせてきたのだろう。当社はいまだお客様との取引では排出権を取り扱うことを控えている。その効果に対して確証を得るまでは自社での取り組み以外は扱わない方針である。しかし、全面的に否定しているわけではない。むしろ、様々な意見やデーターを収集している。大変貴重なご意見を拝聴できたのはとても有難かった。
日本における環境問題に立ち向かうためには大きなムーブメントを仕掛ける必要がある。ロハスという言葉を含め、ソトコトが社会に与えてきた影響は大きい。イニシアティブをとる豪腕が、ムーブメントを引き起こす起爆剤には欠かせないのだと思う。シンポジウム終了後のレセプションでは、様々な方々とお話しする機会があった。
残念ながら環境保全に取り組むNGOや企業も全体から見ればまだまだ小数である。こうして出会えた方々と情報交換を含めつながりを持てる機会を与えてくれたことに感謝したい。

波の音

  • 2007年10月10日

湘南にある家からは海が見える。ベットからでも海が見える。とても恵まれた環境だと思う。海沿いではない。山の中であるが、それでも風が強い日には波の音が大きく聞こえる。
自然を感じて生活が出来るというのは現代人にとっては贅沢なのかもしれない。
湘南には古くからやっている魚屋が点在している。裏通りだって立派に営業している店が多い。

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酸っぱいコーヒー

  • 2007年10月07日


味にはうるさくない方だと思う。いやむしろ味音痴なのかもしれない。アンチグルメと自称しているのも味覚が発達していない事が分からないようにするための隠れ蓑である。
そんな小生でもちょっとした拘りがある。それはコーヒーについてである。小生のCPU処理スピードは遅い。朝には大量のコーヒーを飲まないと起動すらしない。アンチグルメであるから大概のコーヒーは黙って美味しそうに戴く。秘書さんが入れてくれるコーヒーも毎日美味しく戴いている。
小生の拘りは、コーヒーの淹れ方にある。一応写真のようなMelttaの電動式コーヒーミルを使っている。コーヒー通は手挽きのミルなんて使っているらしいが、小生は断然電動式である。それにはきちんとした理由があるのだ。コーヒー豆は挽きすぎてはいけない。電動式コーヒーミルはボタンを押すと、凄い勢いでモーターが廻りあっという間に挽きすぎてしまうのだ。小生は、ちょこっと押すのが好きだ。しかも2回か多くても3回しか押さない。もう一押しという気持ちをあえて抑える事に快感を覚える。これは美学であると思う。蓋を開けたときの匂い。堪らなくいい匂いだと思う。
コーヒー通はペーパーフィルターに自分でゆっくりとお湯をかけるらしいが、江戸っ子のおいらは気が短いし、「コーシー」に関してはあたらし物好きである。これまたMelttaの最新式のコーヒーメーカーを使っている。まるで手で入れるが如く注いでくれるのである。しかも大量に作ってくれる上に保温までしてくれる。ことコーヒーに関しては文明の利器は素直に享受してしまうことにしている。実は豆にはあまり拘りがないのである。オーガニックコーヒーを飲めば美味いと思うし、他のを出されても美味いと思ってしまう。我ながら節操がない。しかし、酸味の強いコーヒーは苦手である。実は数度強烈な酸味のコーヒーを飲んだことがある。以前サラリーマンをしていたときに、オフィスにはコーヒーメーカーが置いてあり、いつでも飲むことができた。いつものように朝一番でコーヒーを取りにいった。これがないと思考能力が半減しているからだ。大概のコーヒーは許せる小生であるが、その時のコーヒーはなんとも言えぬ味がした。酸味が強いのではない。酸化しているのである。しかも妙にぬるいし。そうなのである。何のことはない、前に作ったコーヒーの残りがまだポットの中に入ったまま、保温されていたのだ。運悪くその朝は、週明けであった。しかも3連休のあとである。それ以来コーヒーを飲むときにはいつでも、まずは鼻でくんくんと匂いを嗅いでから飲むことにしている。

横浜の夜

  • 2007年10月06日


サラリーマン時代には多くの部下を持たせて貰った。皆個性豊かで極めて優秀な奴が多かった。しかし、彼らの多くは「自分が何を目指していけばいいのかわからない」と悩んでいた。俺は相談を受けたときにはいつも「何をやっていいのかわからないような大人になるなよ。世の中は君がやらなくてはいけないことで溢れているんだよ。」と言っていた。夢のない人は論外である。俺は行動に移していない人は認めない。敵とか味方とか、善とか悪とか、俺にはその区別は難し過ぎてできない。しかし、目の前にこれだけのやらねばならない事があるのに口ばかりで何もしない人間にはなりたくないだけだ。 頭の中で思っているだけで行動しないのは善ではない。行動しても効果がなければ善ではない。
仏作って魂入れずという言葉がある。立派な組織を作ったところで中身が無いようであれば意味がない。当社のように温室効果ガスの測定とオフセット植林を、海外を中心に行う会社には、現地について精通している事と、植林についての知識と経験は必要不可欠である。それが無いというのは、食べ物屋でいうのであれば、海老を切らしたてんぷらや、ワインのないフレンチ、トマトのないイタリアン。。。いやいや、酒を置いていない居酒屋、握りがない寿司屋ぐらいありえないのである。
当社には優秀で信頼できる最強のパートナーが絶対必要であった。素人集団が、闇雲に苗木を植えたところで、その地質、風向き、水脈等の知識なくしえまともに育て上げることなどほとんど不可能なのである。不毛の大地に植林を行うというのは、現場で辛酸をとことん味わったプロ中のプロしか出来ない高等技術なのである。俺が白羽の矢を立てた男は内モンゴルの砂漠にいた。彼の噂を小耳に挟み、彼の所在を調べ、半ば強引に彼の都合を聞き出し、北京空港で会った。俺は彼に会うためだけに北京に行った。俺に足りない、経験と実績が彼にはある。彼に足りなくて俺が補えるものもきっとあるはずだ。共通するのは熱い思い。初対面であった。互いに自分の事を話し互いにやれることがたくさんあることがわかった。数時間具体的に話し合いその場でパートナーシップを締結した。すばらしい出会いであった。
彼の承諾を得ていないので名前は伏せるが、彼はその地で14年も活動し現在でも年の半分以上は現地で踏ん張っている。中国語で世界屈指のタフネゴシーエーター民族と渡り合う。そして、植木屋というバックグラウンドを活かして、抜群の不枯率を誇る。
久々に帰国した彼と桜木町の居酒屋で飲んだ。クロスゲート4Fにある湘南ゆるり。
モダンなつくりではあるが、うまい酒と、新鮮な魚を食べさせてくれる。
彼の近況や今後の抱負を聞き、またしても彼とパートナーシップを組めた幸運に感謝した。

大きさ

  • 2007年10月05日


弊社は小さい。中小企業と言っては中小企業の経営者に叱られる。立派な零細企業である。むしろ、小さくあることを望んでいる。大企業病に陥る事を避けるためである。組織は放っておくと肥大化するものである。これからも胸を張って小さい会社を維持する事を目指していきたいと思っている。その反面、こころざしと理念は大きく、そしてそれに向かって絶えず努力を惜しまずにいたい。当然のことながら、会社が小さい事による弊害はある。それは扱える仕事の範囲が小規模になりがちであること、すなわち大きなプロジェクトができないのである。また、小さな会社が発言してもその声は雑踏の中に消えてしまうことが多い。認めざるを得ない事実である。
当社は少数で運営している。それはこのような考えの他にも、もっとも基本的は事情がある。人件費を抑えたいのだ。したがってお金を積んで人をいっぱい雇うよな戦略は取れないのである。では、このような状況であってどのような戦略を立てるのか。
当社のように環境問題に取り組む団体で、決して陥ってはならないのは、理想だけが高くて、現実的な実行性に欠けることである。「実際どのようにして???」、そのHOWが明確でない所が多い。「温暖化と戦う」とてもきれいな言葉であるが、では温室効果ガスを排出している原因を正確に把握しているのだろうか?「敵」を知らずしてどのような対策が打てるのであろう。個人のライフスタイルに大きな負担をかけるやり方で本当にCO2を削減できるのであろうか。朝シャンをやめればそれで効果はあるのか?無駄な努力ではない。しかし家庭からのCO2の排出量は全体から見れば13%に過ぎない。個人の心掛け頼りの方策には限界がある。当社は設立にあたり、まずは向かい合わなくてはならない相手が誰かを明確にした。そして、その相手と戦うためのストラテジーをはっきりと立案することからスタートした。しかし、ストラテジーだけではとても勝てないのである。極めて優秀な戦力が必要である。当社は小さい企業を目指すと言った様に、多くの人は雇えない。しかしプロ中のプロとは手を組み、最強のチームを作る必要がある。
次はその内の一人についてお話しよう。

出会い

  • 2007年10月04日


ブログの初っ端から酒の話題とは我ながら如何なものかとは思いつつも、昨日もとてもいい出会いがあったのでの書かせていただくことにする。
学生時代の友人の伝で、某大手メーカーの環境部門の方とお会いすることができた。自由が丘の和食屋「かまくら」で杯を傾けた。海外に長く住まれていた方で、考え方が合理的であるにもかかわらず人情溢れる語り口に吸い込まれるように話にのめり込んだ。日本の大企業でも環境問題に具体的に取り組んでいる姿勢と、どのような作業をされているかを伺うことが出来た。勿論差しさわりのない範囲内の話ではあるが、とても貴重なお話であった。もう20年近く前になってしまったが、大学院で会計を学んでいるときの、学生の一番人気の論文題目は環境会計であった。先進的な企業は80年代前半から環境会計を導入しているが、MFCA(マテリアルフローコスト会計)を実践している企業は今日でも少ない。管理会計手法のひとつで、「負の製品コスト」を把握することにより、環境負担低減とコストダウンの追及ができる手法である。今後の手本になるであろう取り組みである。環境問題に取り組むときにどうしても避けては通れないことはそのコスト負担である。高い理念と熱い想い。企業戦士に兎角失われがちな大切なことを、穏やかにしかし着実に、行動に移されている方と知り合えたのは財産であると思う。ついつい深夜まで話し込んでしまった。