大きく育て

  • 2012年07月21日

から松が2mを超えました。

降水量が少ない。過放牧や気候変動により砂漠化が進み、黄砂流出源になっている土地。

貧困地区で雇用も少ない。冬はマイナス20℃にもなるこの過酷な土地で植樹を始めて丸5年。

腕利きの植樹の技術者と組んで何万本も植えてきました。

カーボンフリーコンサルティングの第一植林地は内蒙古にあります。

吸収量だけを考えれば幹や根が大きくなる熱帯地域で行なえば良かったのですが、二酸化炭素だけでは環境は語れるものでもありません。

皆の努力の御陰で大きく育ってきました。

生態系に配慮し、単一品種ではなく混植を行なう。地元の方々が販売は薪を燃料としても活用できるようにする。

REDD(当時)の手法を踏襲してその後の測定や管理を簡潔にする為に苗の間隔を空けて間伐の回数を減らす等当時としては異例の大規模植林でした。

植えるだけならば簡単です。

しかしそれをきちんと育てなければ何の意味もない。

植林ツアーがこのモンゴルでも幾つも実施されていますが、実際には植樹をできる季節は非常に限られている。

冬になる直前もしくは雪解けの後の時期です。

いつでも植えられる。それ程簡単な場所でもないのです。

降水量が元から少ない土地なのに更に旱魃に教われたらすぐに枯れてしまいます。

風の流れ、伏流水への配慮も必要です。

家畜への対策、村人の雇用、病気などなど木を育てるということの大変さは身にしみました。

 

広大な敷地です。

東京ドーム200個分以上。

今日は更に新しい植林地の契約を県と行なう為、記者会見を行ないます。