ジーコの5年間

  • 2012年09月12日

日本代表のイラク戦勝利。嬉しいですね。しかし対戦相手の監督であるジーコは日本サッカー界を15年に渡り支えてきた功労者です。

2006年のドイツワールドカップ以降の足跡は大変だったようです。トルコのクラブチームに始まりウズベキスタン、モスクワ、ギリシャと渡り現在のイラク代表監督になったそうです。

しかし現在のイラク代表監督も何ヶ月も給与未払いの状態。

情勢が不安定な国での活動を続けている様は華やかしき頃よりも惹かれるものを感じてしまいます。

頭の上がり少し太った苦渋の表情からはふと優しさを感じてしまいました。

 

今まで魅力的だと思える人物は、第一線で活躍していたこともあるが何らかの理由で挫折を味わった方々です。

何故でしょうか?絶望を知った人にしか分からない優しさがあるのでしょうか?

星野道夫の「旅をする木」に記された言葉を思い出しました。

『ぼくは、ドンが好きだった。どこか、一つの人生を降りてしまった者が持つ、ある優しさがあった』

本当に成功した人は皆腰が低い者です。

中途半端に勢いに乗っている人程自惚れて横柄になるものです。

ならば一つの人生を降りてしまった者が持つ、優しい人のほうが付き合い易いのでしょう。

毎日色々な方に出会いそして去っていきます。

一期一会。大切にしたいですね。

 

これだけ残暑が厳しいとアラスカに行きたくなります。