BOPビジネス再考

  • 2012年08月13日

オリンピックも終わり、お盆で多くの企業がお休みですね。

こんな週は普段できなかった、資料の作成や知識のINPUTを行なっています。

INPUTとOUTPUTのバランス。行動的な無知にならない為に、頭でっかちにならないように勉強を続ける。

これは社会人になってからずっと続けている事です。

 

世界人口の約80%、40億人程度といわれているBOP.

Base Of the (economic) Pyramidと呼ばれる層を巨大な「購入者層」と捉え

「安かろう悪かろう」とした商品の販売は通用しないことは歴史が証明しました。

しかし学者が好んで使うP&Gの水浄化剤が大失敗で、ユニリーバが大成功という図式は現実と異なる事はよく調べれば分かる事です。

寧ろパイロットプロジェクトで本格的事業化が困難であった場合の撤退の仕方が、当事者に迷惑の掛からないような計画の当初から周知徹底してあったP&Gの遣り方は模範となるべきだと考えられます。

 

BOPビジネスとは、市場を共に創るものであり、富を作り出すものであるとの見方が潮流になってきました。

ここで幾つかの疑問が湧いてきます。

 

1 消費を促す事は貧困緩和に寄与するか?

2 市場機会があるのか?

3 環境悪化を引き起こすのでないか?

 

これらの答えはいずれもYESだと考えています。

多くのBOP層が信用販売を活用できずに高金利で苦しめられ、情報や生活品が不足することにより高コストを支払わなくてはならない貧困ペナルティを軽減できるからです。

市場機会もあります。しかし、ライフスタイル、生活習慣についてまで作り出していかない限り、「買わない」というスパイラルからは抜けられません。

そして環境悪化は引き起こしてしまうでしょう。

先進国の消費レベルに追いつけば世界の消費量は11倍に膨らむ。(グリーン革命—トーマス・フリードマン)さらに今後30年で現在の67億人が90億に人口が増えた場合にはエコロジカルフットプリントは地球環境の自浄再生作用能力を大幅に越えてしまうのは明らでしょう。

今後のBOPビジネスは環境への負荷が低いビジネスモデル、製品を作り出さない限り永続的な発展は望めないと思います。

BOPビジネスと社会起業。そしてCSRとコーズマーケティング。

これら鍵となる一つ一つの最適な組み合わせを編み出し、持続可能なビジネスとして作り上げていくこと。

これからの産業界のみならず地球にとっても求められているのでしょう。

環境プロジェクト開発会社としてカーボンフリーコンサルティングは様々な取り組みを行ってきましたが、揺るぎなく丸5年間進んできた事で更なる確信を持ちました。