総裁選に向けて
- 2021年09月20日
我が国の代表を決める選挙の投票権を持っています。貴重な機会ですので、相応しい方に投票したいと思います。
岸田氏には直接お会いしたことはありません。しかし、「小泉改革以降の新自由主義政策を転換する」 とする経済対策については、疑問があります。4つの柱はいいと思います。しかし、「分配なくして次の成長なし」にはその根拠に疑問があります。耳障りはいいが、今後世界一の少子高齢化の影響が顕著になる日本にそんな余裕が果たしてあるのだろうか?
論拠を示すべきだと思います。
個人的には行き過ぎた資本主義は是正すべきだと考えています。しかし富の再分配は、諸刃の剣です。
また民営化の時代は終わり、これからは再び官主導で経済発展を目指すというのも、時代に逆行しています。
個人的には、全て民営化をすれば良いとの風潮には違和感を覚えています。
世界にはたくさんの失敗事例があります。そして再び官営化された事業も多い。民営化には時間がかかります。民営化はそれほど進んでいません。
まだ日本は民営化をもっと進めるべき時期だと考えます。
給付金の時もそうでした。一律給付は良いのですが、岸田氏の提案では給付にあまりにも時間が掛かりました。まずは支給しないと困窮する国民が多数出る状態でした。
採用されなくて良かったと思っています。何が言いたいかというと、世の流れ・時間軸を正確に見極めて欲しいと思うのです。
野党は、「総裁選にうつつを抜かして仕事をしていない」との批判一辺倒ですが、もう少しまともな主張を展開すべきです。
消費税減税を主張するならばコロナで借金が増えた財政をどうやって立て直すかを示すべきです。
野党共通政策も最大公約数になっており、中国、韓国への外交、防衛、財政健全化策、コロナ対策のいずれについても、現実的な政策は出ていません。
選挙に向けて耳障りのいいことばかり述べてはなりません。
未曾有の危機です。チャレンジャーなのだから、与党の政策とは差別化できる着眼点と、大胆な行動が求められます。これでは反自民の票しか入らないですね。