COP21 パリ協定
- 2015年12月15日
長い道のりでした。
196か国が2020年以降の温暖化対策に参加する新枠組み「パリ協定」が採択されました。
尽力された方々に御礼申し上げます。
パリ協定のポイントは次の通りだと思います。
1 気温上昇を産業革命前と比べて2度未満に。(+1.5度以内にする努力の必要性)
2 途上国も含めたすべての国が5年ごとに温室効果ガスの削減目標を国連に提出し対策を進めることが義務づける。
3 排出量と吸収量を均衡させる。実質ゼロに今世紀後半に達する。
4 削減目標の達成義務化は見送り。
5 先進国に資金の拠出を義務付ける。
協定の発効は、「批准などをした国が55か国以上に達し、それらの国の温室効果ガスの排出量が世界全体の55%以上になること」が条件です。署名手続きは来年4月から1年間国連本部で行われます。
アメリカや、中国が参加する仕組みができたことは大きな一歩ですが、
「合意したけれども、実施を保証するものではない」となってしまった時の罰則規定も、拘束力はありません。また先進国の拠出額は決まっていません。
最大公約数を選ばなくてはならない結果でした。
しかし前進したことは疑いようがありません。
我が国がCOP21に提出した温室効果ガス削減目標は30年時に13年度比で26%減です。
やはり国内だけでは厳しそうですね。
最大公約数の数値は、目標ではなく下限と考え、もっと踏み込んだ削減を自主的に行うことが効果的だと考えます。
カーボンフリーコンサルティングが現場に拘る理由も、プロジェクトを沢山実施して、実際に削減することを目指しているからです。