大統領選に寄せて
- 2016年11月13日
アメリカ大統領選の結果について未だ消化できていません。
まず、ビッグデータ分析、世論調査、メディア、コメンテーターは全く信じられるレベルではないということは再認識しました。
確率が1/2のことすら当てることができない。
「密かにトランプを支持していた人が多いからわからなかった」などという言い訳はプロフェッショナルではありません。
「予想外」「隠れトランプ」「どんでん返し」などということを1/2の確率で言うべきではありません。
現場を知らずして思い込みや他人の意見のコピペをどれだけ多くの人がやっていたのだろうかと感じざるをえません。
今後起こり得ることを考える前に、ちょっと要因や状況をまとめてみました。
• 白人女性はヒラリーよりもトランプを選んだ。
• トランプは嫌いだが、ヒラリーは信用できない。
• 議会も知事の多くを共和党が競り勝った。
• 行き過ぎたアファーマティブ・アクションに対する批判が強い。
• ポリティカル・コレクトネスに対する嫌悪。
• 人種や性的志向によるジャジメントを入れるべきではない。
• 若者に保守主義の傾向が強くなってきている。
• オバマ政権がアメリカの弱体化を招いた。
• オバマケアによる保険負担の増加。
• 期待させた民主党政権に失望した。
• 何故世界の警察官の役割を続ける必要があるのか?
• 不満だった人が不信任を示した、いわば不信任案可決である。
• マキュベリズムの台頭。
• 選挙人制度の不備
などなど様々なのでしょう。
これからは、中東からの撤退の加速、メキシコとの壁、TPP不参加、パリ協定離脱など起こってくるでしょうね。
日本に対しては、何より在日駐留経費について既に7割も負担しているにも拘らず引き上げを要求してくるでしょう。今でも他国に比べると日本の負担率は突出しているにも拘らず。
日本の防衛について見直しと体制構築を進めないとならないですね。
日本を取り巻く環境は安全でも平和でもありません。
冷水をかけられましたが、現状を正確に見つめなくてはなりません。
米国株は上がるでしょうね。減税、ばらまきは行われるでしょう。
日本は防衛費の増加で景気には悪影響があるでしょうね。
TPPについても戦略の見直しが必要でしょう。
日本はEEUへの加盟について真剣に検討すべきだと思います。
個人レベルでは何ができるのでしょうね?
悩ましいですね。