成功した起業家というForbesの記事を読みました。
日本の成功者はIT系の方が殆どです。特に携帯アプリの方が多いようです。
弊社のお客様でもあれよあれよという間に上場した会社もありました。
時代を見る目ですかね?大胆に勝負したからですかね?
それにひきかえコンサルタントの仕事は地味です。
案件を追っかけて、コツコツと積み上げていく日々。
埃まみれになりながら現場に出る毎日。
体もきついし、危ないこともある。
六本木ヒルズで働くことも住むことも無縁の世界。
コンサルタントの中でも、ビジネスコンサルタントの一部は上場することもありますが、コンサル業界も広いですからね。
そして上場することをよしと思っていないし考えない風潮もあります。
身の丈で仕事するか?身の丈よりも少し上を目指して仕事をするか?
しかしそれでは飛躍はないのでしょう。
ではリープフロッグするにはどうすれば良いのか?
少し範疇を広げることなのでしょう。
自分の限界は自分で決めない。
特に、ベンチャー企業はそういう開拓精神がなければならないのでしょう。
現状維持は後退である。と言われます。
今年とは違う来年があり、未来があれば良いなと思います。
地に足をつけた仕事をしながらも、進歩し続けたいものです。
そろそろ年末ですね。
今この瞬間
ラオス、ベトナム、インドネシアでスタッフが飛んで活動している。
皆がプロとして活動している。
小さいが強い組織。
とことん削ぎ落とした組織。
意見を言うことを仕事にする人、解決策を持たない人、行動ができない人、自分の限界や自分の評価を自分でする人、
建設的な組織には無用です。
プロ集団。
そんな組織を作りたかった。
BOPビジネスを手掛けるようになってもう何年にもなります。
最近特に問い合わせも増えています。
しかし、BOPビジネスを理解して、そして成功するのは世界的にも一握りです。
何が難しいのか?
富の共創がフェアにできるか?
多くの壁が立ちはだかります。
ビジネスなので、企業が利潤を追求するのは当然です。
例えば、安かろう悪かろうの安価な製品でいいのか?という問いに関しては、
機能性を追求し、必要な最低限の機能のみ有しているから安く作れる。
現地生産を進めたから安く作れる。ということは可能なのでしょう。
しかし、安く作った製品を販売することで、現地に今まであった製造会社が潰れたらどうなるのか?
安い高いというのは需給で決まるものなので、現地製造会社が不当に利潤をあげていたというロジックは成り立つものではありません。
フェアトレードという言葉がよく出てきますが、法律で決められた賃金を支払っているのであれば、少なくとも違法ではありません。
また、BOPビジネスを展開する企業も、利潤を追求するので、設定価格は、現地と同じで機能を有する製品でぶつけるか、もしくは少々安めの製品を提供するかの選択肢を選ぶことになります。
ならば、BOP層にとっては、どのような裨益があるのでしょうか?
現地にはないものなので、ライバルは存在していない。
だから現地企業には悪影響はない。
価格もBOP層に手が届くため、裨益者が多い。
そんな製品は何があるのでしょうか?
これはかなり絞られてきます。
限られた製品を追うか、もしくは現地企業とwin-winの関係を構築するなどして、対応するしかありません。
BOPビジネスで、三方よしというわけにはすんなりいきません。
それは、自分よし、相手よし、社会よしの社会の部分が100%誰もが納得できる形で進めることが困難であるということを意味します。
それよりもBOP層の裨益者や新規雇用者の数の方が、
圧倒的に現地企業の数よりも多いじゃないか?
そういった声もあるでしょう。
ビジネスの決断をするときには、51%正しければ、アクセルを踏まなくてはならないこともあるでしょう。
しかし忘れてはならないのは、100%誰もが満足する解を得ることは困難であることを理解しながら事業展開しなくてはならないことです。
絶対的な正義を振りかざしたところでそれは虚構である可能性があります。
それではやらないほうがいいのか?
答えはNOでしょう。
事業にどっぷりと浸かってきて身にしみていることがあります。
それはBOPビジネスを行うことの困難さを理解して、
それでも少しでも良い解決策を導き出すことが、
この仕事に求められることだということです。
ドラゴンフルーツ
ベトナム南部ではたくさん栽培されています。
赤い実なので中国では特に好まれます。
砂漠でも育ちますが、きちんと水をあげれば更に大きく育ちます。
日本で流通しているのと異なり、爽やかな甘さです。
流通のために完熟前に収穫しているので致し方ないですね。
現地でいただくドラゴンフルーツは実に美味しいです。
農村には大きな収益源になっています。稲作だけではなく高級フルーツは新たな選択肢を提供することになります。
午前5時半出発。
1日で10時間以上の車での移動。
ベトナムの主幹道路である国道1号線を南下する。
猛暑。長距離移動。
この仕事は体が丈夫でなければ務まらないという側面がある。
なんでも食べて、どこにでも行く。
好奇心と、目的意識を持ち合わせないと、乗り越えられない。
1日の仕事の終わり。
帰路の車中から見た眺め。
大きな月が、水田に反射している。
ぼんやりと眺めながら1日を振り返る。
今日は前進できただろうか?
完璧でなくとも、少し進んだと結論づけた。
ベトナムに進出している日本企業も、進出を検討している日本企業もとても多いですね。
確かにアジアの中では発展性とビジネスのやりやすさでは他国にないものがあります。
ハノイの商工会だけでもにも300社もの日本企業が参加しています。
ものすごい数ですね。
情報はたくさんあります。
しかしこれをblue oceanとみるかは見方が分かれると思います。
ベトナムも南北に長いですしね。
この地でBOPビジネスを展開中です。