NO WAR
- 2022年02月26日
とにかく戦争をやめろ。
互いにそれぞれが考える正義に基づいた行動だ。
議論は平行線を辿るしかない。
とにかく今すぐやめろ。
当事者ぶるつもりは全く無いし、知ったかぶるつもりもない。
しかし旧ソ連圏で仕事をしてきたし、現時点でも私が役員をしている組織でウクライナ人のスタッフを雇用している状況なので他人事とは思えない。
かつての兄弟国であり、自国系国民が多く在住しており、防衛に重要な隣国にある国が敵対勢力側に寝返ったら、自国の平和が脅かされる。
ロシア国民は、ナポレオンからもヒトラーからも守れたのは、気候と地理的な壁があったからだと考えている。
そしてウクライナは旧ソ連の精神的にも中心的な地域として位置付けられている。
隣国の現政権が敵対勢力側にまわることをしたら、危険を排除しなくてはならないと考えるのは自然である。かと言って武力で凌辱することは許されない。
ロシアが責められるのは当然である。
しかし、これまで取ってきた西側諸国の外交戦略は間違っているし、ウクライナの現政権の外交政策は拙速であった。
NATOの東方拡大をプーチンは以前からあれほど強硬に反対していたしNATO加盟国である米国は、当時の米国務長官が1990年2月9日にミハイル・ゴルバチョフ書記長と会談した際、(統一ドイツがNATOの加盟国としてとどまれるなら)「NATOの今の軍事的、法的範囲が東方に1インチたりとも広げない」発言している。
国の要人の発言である。政権が変わったからと言って、昔言ったことはいまは関係ありませんからといく訳が無い。
ウクライナは独立国だから、勝手だろうと今更言うのであれば、なぜそのような発言をしたのか?
NATOはウクライナの主権だと、体面を保つ発言を繰り返す前に、東方への拡大をしないか、加盟させて徹底的に守るかを選択しなくてはならなかった。
今更ウクライナがんばれ、経済制裁はやってあげるはないだろう。
アメリカはNATOに加盟している以上、他国が反対しようとも、ウクライナをNATOに加えるようなスタンスを取るべきだった。
抑止力のためだ。
それを拒否した以上は、ウクライナを守る盾が無くなったのだ。
バイデン政権は、早々に米国の派兵はしないと宣言した。
つまり、ウクライナを守らないと宣言したことになる。
NATO加盟を拒否したとしても、言ってはならないことである。
自分のカードを全て見せてポーカーをするような行為だ。
これは外交とは言えない。最大に褒めても弱腰外交である。
国民に武器を取れとは、同胞の血を流すだけである。
美談ではあるがそれは無為に悪化させるだけだ。
抵抗すればするほど、簡単に攻め入ることができないという見本になると、
テレビに出ている大学教授が言っていた。
なんて無責任でデタラメな発言なのだろうか。
人の命をなんだと考えているのか?
今更武器を供与することは賛成できない。
言行不一致とはこのことだ。
降伏と引き換えに、自国民を一人でも生き残させるべきである。
国民の命を守ることも政治家の役割である。
今言うのはウクライナ頑張れでは無い。
戦争止めろ、ウクライナ人はなんとしても生き延びろ。でしかない。
どんなに占領されようが、心の中までは占領することはできない。
時間をかけて、勝機を見つけてほしい。
命あっての国家である。
こんな弱腰外交であれば、ロシアに太刀打ちできるわけもない。
名ばかりの、経済制裁など効果に乏しい。
パイプラインを止めて困るのは、ロシアではない。
いずれ再開するのも目に見えている。
本気でウクライナを守ろうとしている国はどこにあるのか?
中国へ借りができたロシアは、台湾有事には静観するだろう。
現実味を帯びてきた。
日本は北朝鮮、ロシア、中国が隣国ではないか。
ちなみに那覇から石垣島は400kmだ。
石垣島から台湾は300kmちょっとだ。
独立国家であるウクライナですらあっという間に侵攻されている。
日本は台湾を国家としては認めていない。まあそれは北朝鮮もパレスチナも同じではあるのだが。
西側諸国は根本的な外交戦略を改めなければならないと考える。