Ineffective international law
- 2022年03月05日
「国際法違反だと」連日報道される。
しかしそれは実にいい加減だと感じる。
そもそも国際法とはなんだ。
全く効力が無いではないか。
当事国の合意がなければ裁判をすることはできない。
執行機関がない。
「法律」とは名ばかりである。
国際法という名称は変更すべきだ。
今回のウクライナでの戦争で多くのことを気づかせてくれる。
報道の偏りもその一つだ。
2014年からのウクライナ東部での内戦のことがほとんど報道されていない。
ウクライナ政府がこれまで行って来たことは全く考慮されず、
「トチ狂ったプーチンがいきなり攻め込んで来た」というのはむしろプロパガンダに近いだろう。
NATO加入についての経緯も、アメリカが今までロシアに対して行って来た説明も全て無視されているかの様な報道の在りようは危険を感じる。
物事を単純化しすぎるのは大変危険だ。
勿論ロシアを擁護しているわけではない。
大軍で押しかけて侵略しているのは事実である。
しかし、「先に手を上げた方が悪い」ということを主張するのであれば、ウクライナ東部では先に手を挙げたのはどっちだということになる。
また「国連は機能している」と言っている人が多いが果たしてそうだろうか?
制度がおかしくないだろうか?
非難決議を採決したからと言ってなんなのだ。
そもそも常任理事国が戦争の当事者であった場合には、拒否権剥奪ができないのはおかしいだろう。
この状態では国連軍の発動もできない。
これまでの長い歴史があったにも拘らず、改革は行われていない。
個人的には、ただウクライナに寄付を行うしかできていない。
己の無力さも感じるし、制度についてとても悲観している。