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グラミン銀行 - 中西代表|環境への取り組み

マイクロファイナンスの功罪

  • 2016年09月19日

今週読んだ本

マイクロファイナンスやBOPビジネスに関する本が中心でした。

知れば知るほど、グラミン銀行万歳 マイクロファイナンス・マイクロクレジット礼讚はやめたほうが良いと強く感じました。

マイクロファイナンスの初期はその目的の崇高さと仕組みの斬新さが大きく話題になりました。

勿論それで自立できた人も多いですし、否定するつもりは毛頭ありません。

しかし、現状は酷いですね。

まず貧困層の多くは失業者であるという事実。

融資したお金の5%程度しか、本来の目的には使用されていない事実。

結局は生活費に費やされている。

そして、連帯責任制度、多重債務によって、毎年数百人(それ以上かも)の自殺者を生み出している。

グラミン銀行が多くの訴訟を抱え、最後には創業者も解雇されている。

多くの消費者金融業者がマイクロファイナンス分野に入り込んできている。

貸し倒れ率が高いから、金利は年率100〜300%と高率である事実。

 

マイクロファイナンスを表だって非難することは憚れる風潮。

神聖化され、批判はタブーの世論。

もはやそんな時代はとうに過ぎて、次の段階に入っているのに、制度が追いついて行っていない。

こんなに膨大な数のマイクロファイナンス業者は必要ないのでしょう。

ライセンスの厳格化、上限金利の設定、連帯責任の範疇の緩和、返済期限の猶予などなど、貧困層を食い物にしないで護ってあげる制度構築が必要ですね。

 

その他で面白かった本は、ソーシャルトラベルですね。

ヒゲの旦那と、ボインの奥さん(合わせてヒゲボインだそうです)が世界を旅しながら社会貢献する。笑えました。

 

環境外交の舞台裏はCOP10の裏舞台を支えた方々の様子がわかりました。

松本龍さん元気ですかね?あの時の功績は大きかったのに。結局民主党政権時に京都議定書から離脱してしまったのですから、「政権」の環境外交は失敗だったと思います。

 

福井モデル。これは参考になりました。先日の川崎モデルの本が稚拙だったのに比べて、きっちりとモデルについての仮説が書かれていました。しかし検証が足りないですね。鯖江は近いうちに訪問したいです。

 

エコで世界を元気にする。会宝産業いいですよね。共感できます。静脈産業の明日を感じます。

都市鉱山の未来を感じます。