濡れたヘルメット
- 2021年09月16日
水飛沫を浴びるのは気持ちいい。
風の弱い日は弱いなりに、強い日には強いなりに。
海上に出れるだけでも幸せである。
サクッと2時間ぐらい風の力のみで海の上を進む。
貴重な時間である。
終われば再び仕事。頭が冴えているのがわかる。
そんな仕事のスタイルもありなのだと思う。
できない理由はない。週末だって働いているのだ。上手に時間は使いたいものだ。
水飛沫を浴びるのは気持ちいい。
風の弱い日は弱いなりに、強い日には強いなりに。
海上に出れるだけでも幸せである。
サクッと2時間ぐらい風の力のみで海の上を進む。
貴重な時間である。
終われば再び仕事。頭が冴えているのがわかる。
そんな仕事のスタイルもありなのだと思う。
できない理由はない。週末だって働いているのだ。上手に時間は使いたいものだ。
カーボンフリーコンサルティングは14年前に開業しました。同じ日にBEACH葉山もオープンしました。
今日から15年目。グローバルな気候変動という視点とローカルの自分の体という視点から双方が全く違う業務です。それでも結局は目指すところは共通点が多いので、いずれは接点を持つのだろうと考えています。温暖化を喜ぶ動植物もいるのです。水が不足することで繁殖できる動植物もいるのです。
環境の根っこは人命であるということは意識して仕事を進めないとならないと考えてきました。
カーボンフリーコンサルティングのオフィスは横浜港の前。BEACH葉山は葉山の海の前。
出張先も赤道下が多いので、海と接する時間はとても長いです。
本日カーボンフリーコンサルティング株式会社設立14周年を迎えることができました。
皆様にご支援頂きましたこと、心よりお礼申し上げます。
一年前の今日はこんなことを書いていました。
http://carbonfree.co.jp/blog/date/2020/09/14/
今年は苦しい。とても苦しい。
多くの企業は同じ苦しみを味わっていることでしょう。
それにしても、自らの失策や怠慢であれば納得ができますが、
全身全霊を注ぎ込んできた仕事が、不可抗力で停滞するということは想像だにしませんでした。
ビジネスソースを分散させてきましたし、景気の影響には打たれ強いビジネスモデルであると感じていました。
ビジネスというものは、急に舵を切ることはできません。
そして、コロナ禍が終焉したときに一気に進めなくてはならない事業が山積している状態です。
新しいことを立ち上げることは、それらに注力できないリスクを孕んでしまうわけです。
この舵切りは経営者としては大変難しいことです。
ここまで長期間コロナ禍が続くとは想像していませんでした。
完全に経営判断を間違っていました。
今では完全に考え方を変えています。
この状況はもっと続くと見込んでいます。
少なくとも途上国支援の事業は平常に戻るまであと1年近く掛かると見込んでいます。
先進国の復興速度との差異があるからです。
ビジネスモデルの再構築を進めてきました。
既に途上国支援の事業がなくとも、拡大できるように手を打ってきました。
今では現状が続いたとしても会社は発展できる体制になりました。
そしてそれは、結局は世界への貢献につながるものだと確信しています。
やり方は違いますが、環境に国境はないからです。
DXやブロックチェーンは、弊社とは縁のないものだと考えていました。
今では環境ビジネスの中枢になっています。出遅れを一気に取り戻し中です。
そしてそれが収益を生み出す基になってきます。
この半年、様々なことを考えました。
まず第一に自分がとても疲れていたことがわかりました。
毎年地球を10周ほど移動する生活。
年の半分以上は途上国です。
こんな生活を何年も続けていれば、見えることも多いですが見過ごしていたことも多かったことがわかります。
しかし、現場主義で地を這うようにして見てきたことが、今になって生きています。
結局、環境は測定だけで終わっては意味はありません。実際に環境に貢献する活動をしなくてはならないのです。
その領域にいることが、カーボンフリーコンサルティングであり、そこに存在意義があるのです。
自らを問い直し、結論が見えました。
ゴールが明らかになれば、方法は100通りもあります。
そのための人脈も能力も会社にはあります。
コロナが広まる前。2年前にこう記しました。
一人で起業した時には、色々と試行錯誤を繰り返していたことを覚えています。
未知の領域に踏み込んでいくことに大いにワクワクしていました。
その気持ちは12年経った今も全然衰えることがありません。
随分と歩きました。飛び回りました。
記録をつけたこの7年間だけでも地球50周以上移動しています。
東奔西走。
好きじゃなければ続きませんね。情熱がなければ続きません。
体が丈夫で、運があり、仲間がいなければ続きません。
恵まれました。
社名の通り、環境に特化したコンサルタントです。
命を削り、駆けずり回ってきました。国や、宗教や、人種など、全てを受入れる多様性こそが、大切なのだということがわかりました。
そして、やらなくてはならないことが山積みで、やれることはたくさんあることもわかりました。
寿命が短すぎる。
自分の人生を懸けてもどれだけのことが成し遂げられるかが、課題でもあります。
これからやることははっきりと見えています。
引き続きのご愛顧のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
急に海水温も下がってきたようです。
冬に備えて新しいマリンブーツを購入しました。
これだけで暖かさが違います。
伸びる素材です。ハイカットです。これにロングジョンでだいぶ暖かいです。
久しぶりにディンギーに乗っている。
ディンギーはキャビンを持たない小型ヨットである。
通常一人か二人で乗る。オリンピックの競技でもある。
マンツーマンでトレーナーがついてのレッスンなのだが、昔やっていたことがすぐに見破られてしまい、シングルハンドで操舵することになってしまった。
昔やっていたといっても短期間でそして20年以上前のことである。
最近のヨットはハルが海面に接していない、文字通り浮いて接水面積を減らす船が多く出ている。
時代が変わったので、ディンギーもその練習をするのかと思っていた。
https://www.instagram.com/reel/CTgy5FGi9q6/?utm_medium=copy_link
大いに勘違いをしていた。
なんのことはない。昔と操舵技術は何一つ変わっていない。
短期といっても濃い練習をしていたから、身体が覚えていた。
タックするときにヒールするとか、ワイルドジャイブを寸前で躱すとか、クローズホールドのポジションをいち早く見つけてスピードを落とさないようにマークギリギリを回るなんて、体が勝手に動く。
しかしよくみるとこの20年で船の特徴がずいぶんと変わった。
ダブル・ハルでもの凄く浮力がある。そして軽量である。
スキーで例えるならば、昔の長く細い板から、太いカービングに変わった位の差である。
しかし船の操作方法については進歩がなかったようである。
ロープワークも身につけていたのですぐに勘を取り戻せた。
ということで、時間を見つけて錆びついた技術を綺麗にして向上させていくことにした。
海に出ると、嫌なことも忘れるのだ。
風と飛沫を顔に受ける。
こんな時期だからこそ貴重な時間である。
ゴルフを復活させて3年近くになった。
幾つかのメンバーにならせて貰った。
多くの友人と楽しくプレーをさせていただいている。
友人と同じゴルフ場のメンバーであると、誰かが一緒にプレーしてくれる。
競技会にも一緒に参加できる。
などなど、楽しみがますのである。
しかし、最近立て続けに友人が別のゴルフクラブへの入会を断られてしまった。
ゴルフ場は民間が経営しているため、閉鎖的な面もあるし、それが居心地が良いと感じる人もいる。
メンバー制で運営している以上変な人に入られても困るのだ。
それはわかる。しかし度が過ぎているゴルフ場もある。
例えば学歴差別である。
大卒以上でなかれば入会できない。何十年と続くゴルフ場だが、一人も大卒以外はいない。
これはいかがなものだろうか?
今の時代定員割れしている大学が多い。卒業証書は金で買えるような時代である。どこの大学でもいいから、兎に角大卒でという時代はとっくに終わっている。
現代の新興金持ちは大学を卒業していない人が多いではないか。
ましてや、人格や能力が比例しているものでもない。
上場企業の関係者しか入会できないゴルフ場もある。
職業で選別しているゴルフ場もある。
完全な職業差別である。兵器を製造している重厚長大の会社はよくて、世のためになっている会社は、業種だけで見られて入会できない。
なんて短絡的なのだろうか。
女性が入会できないようなゴルフ場やごく僅かな割り当てしかないところもある。
「女性はプレーが遅い」だからだそうだ。
人によってプレーの速度は異なる。
入会審査をしている男性がマナーも悪ければ、プレーも遅いなんて洒落にならないこともあった。
多くのゴルフ場は日本人であることを入会の条件にしている。
SDGsに積極的に取り組んでいますなんていっているゴルフ場がである。
根本的なことを改善すべきであろう。
伝統を守ることと、時代に取り残されていることは全く別次元の話である。
本場はどうかというと、実はかなり閉鎖的な名門コースもある。
これは意外かもしれないが、ゴルフはかなり閉鎖的に拡がってきた歴史的背景がある。
ロッカールームでの会話を楽しめるようなクラブにしたいためという理由で、男性オンリーのクラブもある。
私はそれで構わないと思う。
しかしその場合には、ゴルフ会員権は流通させてはダメだ。
ゴルフ場の趣旨に賛同するものだけが集う場所にしなくてはダメなのだ。
私的な集まりであるからそれは勝手にやればいい。
あるゴルフ場は、総理経験者か外務大臣経験者のみ。実業家は上場企業のオーナー社長経験者のみという縛りがある。
それは素晴らしいゴルフ場である。勿論お金を出すだけで購入できるわけではない。
平日ならば数組しかプレーしていない。実に清々しくプレーできる。
やってはいけないのは、メンバーズボードに書いてあることを公開することである。秘密の場所だから、メンバーも秘密なのである。
そのゴルフ場はホームページすらない。徹底しているのである。
それでいいではないか。
ではなぜ、他の名門と言われるようなゴルフ場の一部はいまだに閉鎖的な仕組みにしているくせに、誰でも申し込めるように会員権を流通させているのか?
それは、購入者から高額な名義書換え料や入会金をせしめることができるからだ。
名義書替えといっても、会員権に裏書きするだけである。名札を配るぐらいである。数千円しか費用がかからないのに、500万以上も費用を取るのである。
これはゴルフ場にとっては麻薬に等しい。
閉鎖的なシステムを実質取っていながら、それを表立っていうことはしていない。当然社会からの反発があるからだ。誰もが知っている秘密なのだ。
それでいて、高額な費用を要求する。
名門という名に釣られた新規申込者からお金を取ればいいのである。
20人集まれば1億円の利益である。
名門といっても色々ある。
名ばかりの名門も多い。
著名な設計家がデザインしたゴルフ場だからと行ってみるとがっかりすることが多い。
樹木は伸び放題で、剪定をしていない。
グリーンは穴だらけ。
バンカーはいつの間にかプレー進行のために埋められている。
折角のツーグリーンなのに、高麗を潰してベントの巨大なワングリーンに、あとで作り替えてしまっては、設計家の意図を踏み躙っている。
残っているのはプライドと高額なプレーフィーだけである。
あるゴルフ場は、自分がパッティングしたら、相手を待ってはいけない。
プレーファーストの意味を完全に勘違いしているゴルフ場である。
本国に行って研修を受けてきた方が良い。
自分はそんな勘違いした名ばかりの名門が一番嫌いなのだから行かない。
当然メンバーにもなりたくない。
トコトン秘密の場所に拘った非公開のゴルフ場か、新興だけどあらゆる差別がないようなゴルフ場が好きだ。
自分の好みは、キャディー付き徒歩のみ。高麗グリーンがある。
メンバー以外予約ができない。そんなコースである。
そんなコースは超高額だ!なんて思うのはよく調べていないからだろう。
都市から近郊でも幾つかあるのである。
世界的にカーボンニュートラル時代、カーボンフリー時代に突入した。
まずは自分の排出量測定をしなくてはならない。
まさに、SCOPE1,2である。
しかしSCOPE3については想うところが多々ある。
SCOPE3についてはTCFDやCDPでも求められている。
そしてSCOPE3の目的はサプライチェーンの排出量を把握することではあるのだが、正確性よりも、どのカテゴリーが多いのか少ないのかの割合を見ることが目的の一つである。
とはいえ、業種によっては算出が困難なことが多々あるのである。
例えばカテゴリー毎に見てみよう。
1原材料については、2次データを使用することが多いのであるが、それは2005年の確定値を用いる。今から15年以上前のものである。些かというかかなり古いのだ。2015年版の方が新しいが確定値ではないし、それでも5年以上前のデータである。
3 電気・熱であるが、これはSCOPE1,2に含まれないものである。発電に必要な燃料やガソリンの採掘、精製などが該当するが、これは必要だろうか?SCOPE2でまとめてもいいような気がする。
10 販売した製品の加工については悩むことが多い。定量的な分析をしているのに、判断基準が定性的なのだ。「割合が大きい」とか、「貢献する可能性」とか「重要である」との表現である。
11 販売した製品の使用については、単年度の報告なのにも拘らず、生涯における稼働時の排出を求めなくてはならない。製品寿命については概算である。
14 フランチャイズについては、業種によっては膨大な数になる。主宰している側では、加盟者の使用する燃料などはscope2に入れなくてはならない。
15 投資については、注意が必要である。まず、子会社関連会社は全て含めないとならない。100%子会社ならば、SCOPE1.2に入れた方が良いと思われる。(実際のところ、「含めてもよい」とされている)
機関投資家だけではない。一般事業者にも適用されるのである。
機関投資家に至っては、もはや不可能である。1000社に投資していますなんて当たり前のようにある。1000社それぞれを算出して、投資額の比率で算出するなんて不可能である。しかも株式投資のみならず、債券投資、プロジェクトファイナンスも含む。カテゴリー15でいうところの、排出量とは、投資先のSCOPE1,2の排出量である。SCOPE3ではない。
「おいおい、投資比率が20%未満のような支配力を有していない投資先は除くだろう」と普通は考える。
しかし、よく見て欲しい。「必須」項目として「報告企業が排出している主体 (entity)に対して財務支配力 も大きな影響力も有していな い場合(通常、所有権は 20% 未満)の、報告企業が自社資本 とバランスシートを用いて行 う株式投資」とある。「インベントリから 株式投資を除外する場合の閾値(出資 比率 1%以下など)を設定してもよい」としているのである。
これは大いに課題がある。
これでは、機関投資家(保険会社など)、金融機関はカテゴリー15が算出できない。そしてFの評価になってしまう。
被投資企業が関与している経済セクターごと に投資をグループ分けすることで、経済データ手法を使用することはできる。環境拡張型産業連関(EEIO デ ータベース)を参照して、関係する経済セクターの EEIO 排出係数を収集するしかない。
それにしてもカテゴリー15のみが突出して作業量が増えてしまうではないか。
まずはその1000社の中でSCOPE1,2の算出しているかどうかの有無を確認する。
そして、算定値がなかったときには、EEIOデータベースから経済セクターから抽出する。ただ、このデータベースはGHGプロトコルであり、日本のセクター毎に当てはまるというわけではない。つまり差が出るであろう。
差が生じる可能性が高いにも拘らず膨大な作業量を要求されるのである。
この制度は修正が必要だと思われる。実情に則していないのである。
もっと時代が進み、ブロックチェーンやDX化が進めば、算定も自動化されていくだろう。
現在のような黎明期において、サプライチェーンの排出量を求めるのは、自社の努力では超えられない壁が多いのである。サプライチェーンの協力がなければ成り立たない制度は、制度として見直しが必要である。