Dinghy

  • 2021年09月12日

久しぶりにディンギーに乗っている。

ディンギーはキャビンを持たない小型ヨットである。

通常一人か二人で乗る。オリンピックの競技でもある。

マンツーマンでトレーナーがついてのレッスンなのだが、昔やっていたことがすぐに見破られてしまい、シングルハンドで操舵することになってしまった。

昔やっていたといっても短期間でそして20年以上前のことである。

最近のヨットはハルが海面に接していない、文字通り浮いて接水面積を減らす船が多く出ている。

時代が変わったので、ディンギーもその練習をするのかと思っていた。

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大いに勘違いをしていた。

なんのことはない。昔と操舵技術は何一つ変わっていない。

短期といっても濃い練習をしていたから、身体が覚えていた。

タックするときにヒールするとか、ワイルドジャイブを寸前で躱すとか、クローズホールドのポジションをいち早く見つけてスピードを落とさないようにマークギリギリを回るなんて、体が勝手に動く。

しかしよくみるとこの20年で船の特徴がずいぶんと変わった。

ダブル・ハルでもの凄く浮力がある。そして軽量である。

スキーで例えるならば、昔の長く細い板から、太いカービングに変わった位の差である。

しかし船の操作方法については進歩がなかったようである。

ロープワークも身につけていたのですぐに勘を取り戻せた。

ということで、時間を見つけて錆びついた技術を綺麗にして向上させていくことにした。

海に出ると、嫌なことも忘れるのだ。

風と飛沫を顔に受ける。

こんな時期だからこそ貴重な時間である。