こんな事業を立ち上げます。
私はこんなにいいプロジェクトをやります。
資金調達に成功しました。
そんなことを一々リリースする必要はありません。
自分ブランディングに一生懸命になるならば、その労力を少しでもプロジェクト運営に回して欲しいものです。
きちんと成果だけを公表すれば良いのです。
なぜできないのでしょうか?
華々しくこんなことを立ち上げましたよりも、こんなことをやり遂げました。そしてこれからもつづけていきます、と控えめに公開する方が余程COOLです。
この仕事をしていると、多くのNGOや個人から相談をお受けします。
これまでたくさんの団体が、「始めてしまったけど、収益の目処が立たないのでなんとかして欲しい」と相談してきます。お金は払えないけど、やり方を教えて欲しい。
人脈を使ってスポンサーを紹介して欲しいと言われます。
自分たちはこんなに世の中にいいことをやっているのだから金儲けの方法ぐらいタダで教えろというのです。
協力できることはお手伝いさせていただくことは構いませんが、弊社はプロのコンサルです。タダで教えて欲しいということを前提に話されるのはいかがなものでしょうか?
情報交換と称して、情報を一方通行で教えて欲しいだけです。我々が学ぶことは一つもないことばかりです。
あれだけ、「こんなに素晴らしいことをやっています」と宣言をして、多くの人々を巻き込みながら、数年すればこの有様です。
いつの間にかweb siteが消え、自身の経歴からも密かに消されています。
随分とそんなことを見てきました。
環境に良いこと、世の中に良いことを考えるのは実は簡単なのです。開発課題はそこいら中に転がっているからです。
しかし、永続性を持たせるために、収益を恒常的に確保する事が何より大切です。
それがなければ長続きするわけもありません。
この壁を突破できないのであれば、私はプロジェクトを実施しません。
厳しいことを言います。
持続させることができないならば、多くの人々を巻き込んでしまい、迷惑なだけです。
多くの活動家や団体がこの点を曖昧にしています。
自己満足ではダメなのです。
いいことをやりたい想いは尊いことだと思います。
しかしそれだけではダメなのです。
自分が自立していないで、世の中を良くしようという考え方自体が間違っているのです。
自分が助けてもらってどうする。本末転倒です。Donation頼みや補助金頼りもダメです。経済的な自立が必要です。
誰もが本当は気がついているにも拘らず、この点をクリアできずにとりあえず進めています。
走りながら考えるはNGです。
成功するかどうかは、永続性があるかということと、効果があるかどうかということです。
どれだけの裨益があるのかを定量的に効果分析ができることが必要なのです。
一方で、仮説と検証を繰り返すような進め方も見かけます。そんなことを言い張る人もいます。
現場で何度も仮説と検証を繰り返すような時間的余裕もなければ、資金的余裕もないことが殆どです。
このアプローチの致命的欠陥は、現場を知らないで仮説を立てることなのです。
適切な仮説を立てれば検証の手間も、修正の手間も極限まで軽減できるのです。
年末年始は餅つきができませんでした。
パンデミックの影響です。
セブの日本人会の集まりに参加させていただきました。
なんと、お餅つきがありました。
ありがたいです。
餅つきをさせていただきました
珈琲好きです。
しかしフィリピンに来て美味しいコーヒーを飲んでいません。
致し方なくコンビニで買ってきました。
Blackと書いてあります。
でもその後に、3 in Oneっていうのが書いてありますねえ。
うーむ。
まあいいか。
ということで部屋に帰って飲んでみると。
激甘でした。。。。。。
ご支援させていただきました企業様がWORLD GIN AWARDS 2023 金賞を受賞されました。
https://mawsim.shop/?fbclid=IwAR2qQU7aAZ2ofeeYgpqqQUsuenl_GFOWS-O8wrZ7u1jSWgbmuw9CF0Nl_JQ
現地で社会課題となっているホテイアオイからアルコールを抽出して良質なジンを製造されています。
https://mawsim.net/jp/
トンレサップ湖の生物多様性と水質を回復し、食料と競合しない道を作られました。
確かに美味しいです。
環境の現場は、汚くて、臭くて、危険で、人の欲が蠢く場所です。
環境問題を解決するのに現場に出ないでは何一つ進みません。
これは環境に関わる人々は肝に銘じて欲しいと切に願います。
環境ビジネスが花盛りです。
しかし、本質を見失っているビジネスモデルを散見します。
環境問題とは何ですか?環境問題を解決するのは誰のためですか?
現場にしか答えはありませんし、改善しなくてはならない場所は、限りなく多いのです。
現場を理解しないで、どうやって解決させることができるのでしょうか?
自然環境、都市環境、そして様々な人間関係、経済関係、政治関係。
これらが複雑に絡み合っています。
それを知らないで、排出権も、サプライチェーン排出量もないのです。
現場から削減ができて、クレジット化されます。
サプライチェーンは現場です。
現場の生産ラインを見て、初めて正しい算定はできます。
工業プロセスの抜けたScope1はScope1ではないのです。間違った算定です。
それは国際的なルールでもあるにも拘らず、エネルギー源だけで算定していることがとても多い。正しい見識が欠如しています。
弊社は日本で一番優れた算定システムをインハウスで保有しています。
しかし、それを動かすのは人です。
そんなシステム頼りだけでは何一つ環境問題は解決できません。
算定の手間が少しだけ減るだけです。
そんな浅いものではないのです。
環境はエネルギーだけではありません。
そして温室効果ガスだけでもないのです。
Think globally, act locallyという言葉があります。
Locallyとは自分の地元という意味だけで解釈しない方が良いです。
環境の現場なのです。それが地元ならばそれもよし。
ケニアのダンドーラ、インドネシアのバンダルグバンと、このフィリピンのイナワヤンが世界で最も廃棄物の領域では劣悪な場所です。
地球を60周以上回って誰よりも処分場を見てきましたので確かだと思います。
ここでのプロジェクトも10年以上になりました。
今日はあまりの酷さに卒倒しそうになりました。
それでも仲間がいたから乗り越えられました。
まだまだ踏ん張ります。
https://youtube.com/shorts/BDmHn7jZ4uI?feature=share
猛烈な匂いで意識が遠のきます。
何度も通ったはずなのに、パンデミックでしばらく来れなかったら、体が順応していないようです。